味付けに迷う日が、増えた理由
40代になってから、
料理そのものが嫌いになったわけではないのに、
「今日、何味にしよう?」と立ち止まる時間が増えました。
疲れているわけでも、
やる気がないわけでもない。
ただ、味付けを考える小さな判断が、
少し負担に感じるようになったのです。
そんなときに助けになったのが、
調味料の“黄金比”を決めておくことでした。
黄金比は「覚える」より「戻れる」基準
黄金比というと、
料理上手な人のための知識のように感じていました。
でも実際はその逆で、
迷ったときに戻れる“基準”があるだけで、
料理はぐっと楽になります。
その日の気分や体調で微調整しても、
土台があるから失敗しにくい。
40代の今の私には、ちょうどいい考え方でした。
和風・基本の黄金比率一覧
まずは、我が家でよく使っている
和風の基本比率から。
| 料理カテゴリ | 比率 | 調味料 | 活用例 |
|---|---|---|---|
| 照り焼き・煮物 | 1:1:1 | 醤油 : みりん : 酒 | 鶏肉、肉じゃが |
| 甘辛たれ | 2:2:2:1 | 醤油 : みりん : 酒 : 砂糖 | 焼き物全般 |
| 煮魚・さっぱり煮 | 6:1:1 | 酒 : 醤油 : みりん | 鮭、白身魚 |
| きんぴら | 1:1 | 醤油 : みりん | ごぼう、にんじん |
| 味噌だれ | 1:1:0.5:0.5 | 味噌 : 酒 : 醤油 : 砂糖 | 野菜炒め、焼き物 |
特別な材料はありません。
いつもの調味料だけで、味が整う。
それが続けられる理由です。
みりんを変えたら、比率が活きた
前回書いた三河みりんの話にもつながりますが、
本みりんを使うようになってから、
この黄金比がより“安定”しました。
砂糖で甘さを足すのではなく、
みりんが全体をまとめてくれる感覚。
「甘さを足す」より
「味を整える」役割。
だからこそ、比率がそのまま活きてきます。
味変も、比率があれば怖くない
毎日同じ味付けでは、
どうしても飽きてしまいます。
でも一から考え直すのは面倒。
そんなときは、味変用の黄金比を使います。
味変アレンジ黄金比
「少し変えたい」
「でも失敗したくない」
そんな40代の本音に、
この比率はちょうどよく寄り添ってくれます。
料理が整うと、気持ちも整う
味が決まらないと、
「私、料理下手になった?」
そんな小さな自己否定が生まれがちです。
でも実際は、
判断の数が多すぎるだけ。
黄金比を決めてからは、
料理中の迷いが減り、
台所に立つ時間が静かになりました。
40代の台所に必要なのは、引き算の知恵
たくさんのレシピや調味料より、
戻れる基準がいくつかあること。
それだけで、
日々の食卓はずっと楽になります。
調味料の黄金比は、
料理を上達させるためではなく、
暮らしを軽くするためのもの。
40代の今の私には、
それがいちばん心地よい選択です。
