40代になってから、
夜の過ごし方が、
翌朝の体調にそのまま表れるようになりました。
寝不足だけではありません。
夜に何を食べたか、
どれくらい胃腸を働かせたか。
朝起きたときの体の軽さは、
もうごまかせなくなってきます。
そんな中で、
私の中に静かに定着してきたのが、
「夜は、補う時間ではなく、整える時間」
という考え方でした。
夜は、体を回復させるための時間
昼間、体はずっと外向きに働いています。
動く。考える。気を使う。
消化し、吸収し、処理する。
40代になると、
それぞれの働きに、
以前より多くのエネルギーが必要になります。
だから夜は、
何かを足すよりも、
内臓を休ませてあげたい時間。
「夜ごはんは、きちんと食べなければ」
そう思っていた頃の私は、
回復する前に、また負荷をかけていたのかもしれません。
スープだけ、という選択
何も食べない、という選択
胃が重い日。
食後に疲れが出やすい夜。
そんなときは、
無理に“ちゃんとした食事”を作らなくなりました。
具だくさんではない、
薄めのスープだけの日。
あるいは、
白湯や温かい飲み物だけで終える夜。
それは、
我慢でも、制限でもなく、
「今日は、ここまででいい」
と体に伝える、やさしい合図のようなものです。
寝る前に感じる、軽さの違い
食べない夜を選んだ日は、
体がいちばん正直です。
布団に入ったときの、
お腹の静けさ。
内側が忙しくない感覚。
呼吸が、
自然と深くなる感じ。
翌朝、
胃の存在をほとんど感じずに起きられたとき、
「ちゃんと休めたんだな」と思います。
40代の体は、
食べたもので整うだけでなく、
食べなかった時間でも、
確かに回復していく。
その実感が、
夜の選択を変えてくれました。
夜の台所は「作らない」を選べる場所
台所は、
何かを生み出す場所。
でも同時に、
立たないことを選べる場所でもあります。
今日は、作らない。
今日は、温めるだけ。
今日は、ここで終わり。
そう決めることも、
立派なセルフケア。
40代からの台所は、
頑張る場所ではなく、
体を休ませる判断ができる場所であっていい。
食べない夜が、整えてくれるもの
夜に胃腸を休ませると、
整うのは、体だけではありません。
判断疲れが減る。
「ちゃんとしなきゃ」という緊張がほどける。
自分の感覚を、信じやすくなる。
何を入れるかより、
今日は入れない、という選択。
それは、
40代の私にとって、
とても静かで、続けやすいセルフケアでした。
40代からのセルフケアは、静かでいい
派手な変化はなくても、
体はちゃんと反応してくれる。
少し軽い。
少し楽。
少し、朝が穏やか。
40代からのセルフケアは、
増やすことではなく、
乱れにくくすること。
夜に、休ませる。
それだけで、
暮らし全体が少し整っていきました。
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