第2回:避難所で命を守る「TKB」とは?|トイレ・食事・寝床の備え
災害が起きたとき、
多くの人は「避難所に行けば安心」と考えます。
もちろん、
避難所は命を守る大切な場所です。
けれど実際の避難生活は、
普段の暮らしとは大きく違います。
トイレの問題。
食事の環境。
眠る場所。
こうした生活環境が整わないと、
体調を崩してしまうことがあります。
防災の専門家がよく使う言葉に
「TKB」
という考え方があります。
これは、
避難生活で命を守るために
とても大切な3つの環境を指しています。
今回は、
避難所での生活を支える
「TKB」について見ていきます。
TKBとは何か
TKBとは、
・T(トイレ)
・K(キッチン/食事)
・B(ベッド)
の頭文字を取った言葉です。
避難生活では、
この3つの環境が整うかどうかで
健康状態が大きく変わると言われています。
例えば、
清潔なトイレがないと
水分を控える人が増えます。
食事が偏ると、
体力が落ちていきます。
床での生活が続くと、
血流が悪くなり
血栓症のリスクが高まります。
つまりTKBは、
避難生活の「基本的な生活環境」
を表しているのです。
避難所のトイレ問題
災害時、
最初に問題になることが多いのが
トイレです。
水道が止まると、
通常のトイレが使えなくなることがあります。
また避難所では、
多くの人が同じトイレを使うため
・長い行列
・衛生状態の悪化
・臭い
などが起こることもあります。
トイレ環境が悪くなると、
多くの人が
水分を控えるようになります。
すると、
・脱水
・便秘
・血栓症
などの健康リスクが高まります。
特に女性の場合、
夜間のトイレを我慢したり
衛生面を気にしたりして
体調を崩してしまうこともあります。
だからこそ最近は、
携帯トイレの備え
がとても重要だと言われています。
食事環境の課題
災害直後の避難所では、
食事が十分に行き渡らないこともあります。
最初の数日は、
・おにぎり
・パン
・菓子パン
といった
簡単な食事になることも少なくありません。
もちろん、
非常時には仕方のないことです。
けれどこうした食事が続くと、
・栄養の偏り
・体力の低下
・便秘
などが起こりやすくなります。
また、
温かい食事が取れないことは
想像以上にストレスになります。
避難生活では、
食事は体力だけでなく心も支えるもの
でもあります。
最近は、
温かい食事を提供する
「災害キッチンカー」などの取り組みも
広がっています。
段ボールベッドの必要性
避難所では、
体育館などの床に
直接寝ることもあります。
けれど床での生活は、
体に大きな負担をかけます。
・体が冷える
・寝返りが打ちにくい
・血流が悪くなる
こうした状態が続くと、
エコノミークラス症候群の
リスクが高まります。
そこで重要になるのが
段ボールベッドです。
床から少し高さがあるだけで、
・体の冷えを防ぐ
・立ち上がりやすい
・血流が保たれる
など、
体への負担が大きく変わります。
最近の避難所では、
段ボールベッドの導入が
少しずつ進んでいます。
避難所の現実を知る
避難所は、
多くの人が同じ空間で生活する場所です。
プライバシーが少なく、
慣れない環境で過ごすことになります。
だからこそ防災では、
避難所を
「行けば安心な場所」と考えるだけでなく
どう過ごすか
を知っておくことが大切です。
・トイレ環境
・食事環境
・寝る場所
このTKBを意識するだけでも、
避難生活への理解が深まります。
防災とは、
特別な知識だけではありません。
避難生活の現実を知り、
少しずつ備えていくこと。
それが、
自分の体と暮らしを守る準備になります。
40代の私たちは、
体の変化も、
生活の大切さも
少しずつ実感してくる年代です。
だからこそ防災も、
暮らしを守る視点
で考えていきたいものです。
避難生活の質は、
命を守る環境につながっています。
小さな備えが、
未来の安心を支えてくれます。
