40代になってから、
健康診断の数値を以前よりも「自分ごと」として受け取るようになりました。
とくに貧血は、
長年つき合ってきたはずなのに、
どこかで「深く考えないようにしてきた不調」だったように思います。
今回は、
貧血とは体の中で何が起きている状態なのかを、
数値の説明だけで終わらせず、
40代の体感に落とし込みながら整理してみたいと思います。
ヘモグロビンと赤血球の役割
健康診断でよく見る項目に、
ヘモグロビン値、赤血球数、ヘマトクリット値があります。
ヘモグロビンは、
肺で取り込んだ酸素を全身に運ぶ役割を担っています。
そのヘモグロビンを抱えているのが、赤血球。
つまり、
血は「栄養」だけでなく、「酸素」も運んでいる存在です。
このどちらかが不足すると、
体のすみずみまで酸素が行き届きにくくなり、
私たちは不調としてそれを感じ始めます。
「血が足りない」とはどういうことか
貧血というと、
「血が足りない=量の問題」と思われがちですが、
実際には少し違います。
・運ぶ力が足りない
・巡るスピードが落ちている
・必要な場所まで届いていない
そんな状態が重なった結果として、
数値に「貧血」と表れることも多いのです。
だから、
軽度の数値でも体がつらい人がいれば、
数値ほどの不調を感じない人がいる。
40代になると、
この**“体感と数値のズレ”**が、以前よりも大きくなってくるように感じます。
だるさ・冷え・息切れの正体
私自身、
「これは貧血のせいだ」とはっきり思っていなかった症状が、
あとから振り返ると、すべてつながっていました。
・朝起きても疲れが残っている
・体は温かいのに、内側が冷えている感じ
・階段や坂道で息が上がりやすい
これらはすべて、
酸素が十分に届いていないときに起こりやすい反応だそうです。
40代の体は、
無理をすれば動けてしまう分、
不調を「気のせい」にしやすい。
でも、
だるさや冷えは、
体からの静かなサインだったのだと思います。
軽度でも続くリスク
「軽度だから様子見でいいですよ」
そう言われることが多い貧血ですが、
問題なのは**“軽度のまま、何年も続くこと”**だと感じています。
血は一晩で増えるものではありません。
数週間、数か月、
日々の食事・睡眠・緊張の度合いの積み重ねで、
少しずつ育っていくもの。
40代は、
回復力が落ち始める一方で、
生活の負荷は減らしにくい年代。
だからこそ、
「まだ大丈夫」ではなく、
「今から整えておく」という視点が大切なのだと思います。
数値は敵ではなく、ヒント
このシリーズを書きながら、
私の中で大きく変わったのは、
数値の受け止め方でした。
良い・悪いで判断するのではなく、
今の体の状態を知るためのヒントとして見る。
西洋医学の数値と、
東洋医学の体の感覚。
その両方を照らし合わせることで、
ようやく「自分の貧血」が立体的に見えてきた気がします。
血は、今日も体の中でつくられている
健診の結果がどうであっても、
私たちの体は今日も、
静かに血をつくり続けています。
焦らなくていい。
比べなくていい。
40代からの貧血ケアは、
治すというより、
育て直すという感覚に近いのかもしれません。
このノートは、
長年「貧血ですね」と言われ続けてきた私が、
自分の体を理解し直すための記録。
無理なく、誠実に、
体と対話する時間として、
これからも続けていきたいと思います。
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