忙しさに追われる日々のなかで、ふと感じる“体の重さ”や“心の揺らぎ”。
そんな私をそっと整えてくれるのが、自然の恵みから生まれた食材たち。
今回は、ツツジ科スノキ属に属する4つの実—リンゴンベリー・クランベリー・ビルベリー・ブルーベリーについてご紹介したいと思います。
年齢を重ねた今だからこそ、見直したい「自然のちから」。それぞれの個性と栄養を知ることで、自分に必要な“整えるヒント”が見えてきました。
リンゴンベリー ― 静けさと凛とした酸味
リンゴンベリーは、背丈30cmほどの小さな低木に実る真っ赤な果実。強めの酸味が特徴で、生食よりもジャムやジュースとしての利用が一般的です。
含まれるのは、ビタミンE・ポリフェノール・食物繊維。
抗酸化作用があり、美容やエイジングケアにも◎。
私のお気に入りは、甘さひかえめのリンゴンベリージャムを、ヨーグルトにひとさじ。自然な酸味が加わることで、朝の体がスッと整う感じがします。
クランベリー ― 女性にやさしい、小さなサポーター
ツル状に伸びた枝に、つややかな赤い実をつけます。見た目は可愛らしいけれど、その酸味はなかなか強烈。
でも、その強さが、体の中を守る力につながっています。
クランベリーに多く含まれるのが、プロアントシアニジンというポリフェノール。これは、尿路感染予防や膀胱炎ケアに役立つとされ、特に40代以降の女性には心強い成分。
私はドライクランベリーをナッツと一緒に小皿に置いて、おやつ代わりに食べています。見た目も可愛く、ちょっと気分が上がる「整え習慣」です。
ビルベリー ― 深い紫が教えてくれる“目を休める時間”
ビルベリーは、ブルーベリーの“野生種”。実の中まで濃い紫色が特徴で、アントシアニンの含有量が非常に高いことでも知られています。
私がこのベリーに惹かれたのは、目の疲れがとれにくくなってきたから。
スマホやPCに頼る生活が増える40代。夕方になると目の奥がずーんと重く感じる日も多く、ビルベリーのサプリやジュースを取り入れ始めました。
毎日は難しくても、“頑張りすぎた日”の夜には、ビルベリーのジュースを温かくして、静かな時間と共に。
ブルーベリー ― 食卓になじむ、やさしい実り
そしておなじみのブルーベリー。栽培品種も多く、甘みのある食べやすい味で、私たちの暮らしにもすっかり馴染みのある存在です。
ブルーベリーには、アントシアニン・ビタミンC・食物繊維がバランスよく含まれており、目の健康だけでなく、美肌や免疫サポートにも効果が期待されています。
私がよく作るのは、ブルーベリーの米粉マフィン。冷凍ブルーベリーを使えば手軽にできて、朝ごはんにもぴったり。自然の甘みが体に優しく染み渡ります。
年齢を重ねることは、“自然とつながる感覚”を取り戻すこと
20代・30代ではあまり気にしていなかった「植物の力」や「自然の恵み」。
40代になって、自分の体や心の声を丁寧に聞くようになった今、その大切さにようやく気づきました。
リンゴンベリーの酸味、クランベリーの守り、ビルベリーの深み、ブルーベリーのやさしさ。
どれも私たちの日常を、少しずつ整えてくれる“自然からの贈り物”です。
これからも、自分の体と心に必要なものを、無理なく、そして心地よく取り入れていきたい。
そんなふうに思わせてくれるベリーたちとの出会いでした。
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