《Jウェルネスに触れる旅 2》体の内側から整う「飲める温泉」習慣|40代からの飲泉ウェルネス②

④【美容・健康】

第2回:胃腸を整える炭酸水素塩泉 ― “なんとなく不調”に

40代になると増える「胃腸のゆらぎ」

40代になると、体の不調は「はっきりした症状」ではなく、
どこか曖昧な形で現れることが増えてきます。

たとえば、

・胃もたれを感じる日がある
・食欲が落ちることがある
・お腹の調子が安定しない
・便秘や張りを感じる

病院に行くほどではないけれど、
「なんとなく調子が整わない」。

そんな感覚を抱くことが増えてきました。

実際、40代は自律神経やホルモンバランスの変化によって、
胃腸の働きもゆらぎやすい時期と言われています。

そんな体の変化に寄り添う温泉成分のひとつが、
炭酸水素塩泉(たんさんすいそえんせん)です。

炭酸水素塩泉とは?―胃腸を整える温泉成分

炭酸水素塩泉は、日本の温泉の中でも比較的多く見られる泉質の一つです。

温泉に含まれる炭酸水素イオン(重曹成分)が特徴で、
入浴では肌をなめらかにする「美肌の湯」としても知られています。

そして、この泉質は飲泉にも向いている温泉として知られています。

炭酸水素塩泉の飲泉は、古くから

・胃酸のバランスを整える
・胃腸の働きをサポートする
・食欲不振の改善
・軽い便秘の緩和

などに関係すると言われてきました。

もちろん薬のような即効性があるわけではありませんが、
体の内側をゆるやかに整える自然療法として湯治文化の中で大切にされてきました。

胃腸と自律神経の深い関係

胃腸の働きは、実は自律神経と深く関係しています。

ストレスを感じたときに胃が痛くなったり、
緊張すると食欲が落ちたりする経験は、多くの人が持っているのではないでしょうか。

40代になると、

・仕事の責任
・家庭の変化
・体調の揺らぎ

などによって、自律神経のバランスが乱れやすくなることもあります。

そうしたときに、

温泉にゆっくり浸かる
自然の中で深呼吸をする
そして少量の温泉を飲む

こうした時間が、
体と心を同時にゆるめるきっかけになることもあります。

湯治文化は、単に体を温めるだけでなく、
生活のリズムそのものを整える文化だったのかもしれません。

飲泉文化が残る温泉地 ― 四万温泉と鳴子温泉

日本には、飲泉文化が残る温泉地がいくつかあります。

その中でも有名なのが、四万温泉と
鳴子温泉です。

四万温泉は群馬県にある温泉地で、
古くから「四万(よんまん)の病に効く霊泉」と伝えられてきました。

静かな山あいに広がる温泉地には、
飲泉所が設けられている場所もあり、
訪れた人が温泉を少量味わうことができます。

一方、鳴子温泉は宮城県の奥羽山脈に位置する温泉郷で、
日本でも屈指の泉質の多さで知られています。

湯治文化が今も残る地域で、
温泉とともにゆっくり過ごす滞在型の温泉地として親しまれています。

こうした場所では、温泉を楽しむだけでなく、
体と向き合う時間そのものが旅の目的になるように感じます。

私が感じた、炭酸水素塩泉のやさしさ

飲泉を体験したとき、
印象に残ったのは「強い味」ではなく、
体が少しゆるむような感覚でした。

温泉をひと口、ゆっくり飲む。

その瞬間、
体の奥がじんわり温まるような感覚があります。

忙しい日常では、
体の声をゆっくり聞く時間はなかなかありません。

けれど、温泉地で飲泉を体験すると、
自然と呼吸がゆっくりになり、
体の感覚に意識が向くようになります。

40代の暮らしでは、
「無理に整える」のではなく、
自然に整っていく時間がとても大切なのかもしれません。

今日のポイント

・炭酸水素塩泉は胃腸を整える温泉成分として知られる
・飲泉は胃もたれや食欲不振、便秘のサポートとして伝統的に利用されてきた
・胃腸は自律神経と深く関係している
・四万温泉や鳴子温泉には飲泉文化が残る
・温泉は体と心をゆるめる「整えの時間」

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