「整える暮らし」は、自然の力を借りることから
40代を迎え、心や体に起こるちょっとした変化に、以前より敏感になりました。
疲れやすかったり、季節の変わり目に体調を崩しやすかったり。
でもそれは、“衰え”ではなく、“本来の自分に戻るチャンス”なのかもしれない。
最近そう思うようになったのです。
そんな中で出会ったのが、「バイオスティミュラント」という植物に使われる資材の考え方。
それは農業の言葉だけれど、どこか私たちの暮らしにも似ている気がしました。
バイオスティミュラントとは?植物の“整える力”を引き出すサポーター
「バイオスティミュラント」とは、植物が持っている本来の力を活性化させて、ストレスに強く、健やかに育つようにサポートする自然派の農業資材のこと。
乾燥や高温などの環境ストレスに強くなり、栄養を吸収しやすくなり、結果として美味しく、栄養価の高い作物になるそうです。
農薬や化学肥料のように「強制的に変える」ものではなく、
“もともとある力を、静かに引き出す”ことを大切にしている。
私はその考え方に、深く共感しました。
私たちの暮らしにも「バイオスティミュラント的な支え」がある
植物が土や空気の中で育つように、
私たちの心や体も、暮らしの中で育っていくもの。
たとえば、こんな習慣が「私にとってのバイオスティミュラント」かもしれません。
◎ 朝に飲む一杯のハーブティ
◎ 無理をしない“ひとり時間”
◎ 香りや音で、ふっと力が抜ける瞬間
◎ 甘いものを我慢するのではなく、“整うおやつ”を選ぶ優しさ
どれも、外から無理に変えるのではなく、内側から整えるための習慣です。
植物も人も、「余白」があるからこそ育つ
バイオスティミュラントには、さまざまな種類があります。
◎ 海藻やミネラル、アミノ酸など自然由来の成分
◎ 土壌中の微生物を活性化する資材
◎ 植物の根の張りや光合成をサポートするもの
どれも「植物にとって必要な助け」を与えてくれるものですが、
主役はあくまで植物自身。
この考え方は、40代の私たちにも通じるものがあります。
「もっと頑張らなきゃ」ではなくて、
「ちゃんと休むこと」「自分を認めること」「やらない選択」も大切にしたい。
それが私たちにとっての、自然な育ち方なのだと思うのです。
「自然治癒力」を暮らしの中で育てていく
40代になると、体調や気分の揺らぎを感じやすくなります。
でも、それは“変化”であって、“悪いこと”ではない。
むしろ、自分を知るチャンス。
植物がストレスに負けず強く育つように、
私たちもまた、小さなケアや習慣の積み重ねで「整っていく力」を持っています。
自然治癒力は、休むこと・整えること・受け入れることから育っていく。
無理なく、自分のペースで。
そうやって自分の中にある「本来の力」を、
この先の暮らしで引き出していきたいですね。

