夏バテだけじゃない?その“だるさ”は、内側のサインかも
夏の暑さが本格化すると、体からエネルギーがどんどん奪われていく感覚がありませんか?
汗をかいてもスッキリしない。
冷房で体が冷えるのに、内側は火照っているような違和感。
なんとなく、いつもより疲れやすい——。
40代を過ぎてから、私は季節の変化に体がついていきにくくなったことを実感するようになりました。
特に夏は、年々“消耗感”が強くなってきたのです。
そこで意識し始めたのが、東洋医学の考え方にある「腎(じん)」をいたわること。
今回は、その腎をサポートすると言われる“黒い食材”5つを取り入れることで感じた変化と、私の食卓への取り入れ方をご紹介します。
なぜ「黒い食材」が更年期ケアに良いの?
東洋医学では、“腎”は生命エネルギーの貯蔵庫とされ、成長・老化・ホルモンバランスを支える大切な臓器と考えられています。
40代以降に感じる
● 白髪が増えてきた
● 冷えやすい
● 疲れが抜けない
● メンタルの波がある
こうした変化も、“腎”の弱りと関係していると言われているのです。
また、「黒」は五行説において“腎”を象徴する色。
つまり、黒い食材は腎を補うサポート役とされてきました。
私が取り入れている「黒い食材」5選
日々の食事にちょっと加えるだけで、ゆるやかな変化を感じられる黒い食材。
私がよく使っているのはこの5つです。
① 黒米(くろまい)
白米にひとさじ混ぜて炊くだけ。鉄分・亜鉛・アントシアニンが豊富で、
疲れ目・肌のくすみが気になる時にもおすすめ。
ほんのり香ばしく、プチプチ食感がクセになります。
② 黒ごま
カルシウムやセサミン、ビタミンEなど、女性にうれしい栄養がぎゅっと詰まった黒ごま。
ふりかけ、和え物、トーストにも。
すりごまにすれば吸収率もアップします。
③ 黒豆
煮豆にして常備菜に。
ポリフェノールと植物性たんぱく質が豊富で、肌やホルモンのゆらぎサポートにぴったり。
甘く煮て冷やしておけば、おやつにも◎
④ 黒きくらげ
鉄分と食物繊維たっぷり。
戻して冷凍しておけば、炒め物やスープにすぐ使えて便利です。
コリコリした食感も楽しく、食べ応えがあります。
⑤ ひじき
カルシウム・鉄分・マグネシウムが豊富な海藻。
乾物なので保存も効き、少量でミネラル補給が叶います。
私は切り干し大根と一緒に煮て、常備菜として週1で登場させています。
「たくさん」より、「少しずつ」がちょうどいい
これらの黒い食材は、一度に大量に摂る必要はありません。
むしろ大切なのは、日々“少しずつ、こまめに”取り入れていくこと。
たとえば…
◎ 朝のごはんに黒ごまをひとふり
◎ 冷蔵庫に黒きくらげのストック
◎ 夜のおかずに、黒豆やひじきの煮物をプラス
そんな“ちょっとした工夫”で、体の調子が整っていくのを感じるようになりました。
私自身、黒い食材を意識して取り入れるようになってから、
◎ 疲れにくくなった
◎ 生理前の不調が軽くなった
◎ 朝の目覚めがスムーズに
など、じわじわとうれしい変化を感じています。
食はセルフケア。体との対話の時間に
更年期は、ネガティブに捉えられがちかもしれません。
でも私は、“自分のための土台を整える時期”だと思っています。
黒い食材は、そんな体の変化をやさしく支えてくれる存在。
薬に頼る前に、まずは日々の食事から。
忙しい日々の中で、「今日は体が何を求めているかな?」と耳を傾ける——。
そんなセルフケアの時間が、これからの私を育ててくれる気がしています。