40代に入ってから、以前よりも“忙しさ”を感じやすくなりました。
家事、仕事、人との付き合い。気づけば一日があっという間に過ぎていて、「本当は何に時間を使いたかったんだろう」と立ち止まる瞬間が増えたように思います。
そんな時に出会ったのが、ウォーレン・バフェットの言葉。
「成功した人と、さらに成功した人の違いは、ほとんどのことに NO と言えるかどうかだ。」
最初は投資の話かと思いましたが、読み進めるほどに気づいたのです。
これは“心と暮らし”にも深くつながる考え方だ、と。
忙しさの正体は「やらなくていいこと」
40代になると、若い頃のように体力だけで押し切れなくなります。
同時に、家族や仕事の役割が増え、頼まれごとも多くなる年代。
でも本当に手を動かしてみると、
私を疲れさせていたのは “やらなくてもいいこと” に時間を奪われていたからだとわかりました。
● 誰かの期待に応えようとして引き受けた仕事
● 「やって当たり前」と思い込んでいた家事
● 断る勇気が持てなかったお誘い
● 調べすぎて情報で疲れてしまうクセ
● 完璧にこなそうと無意識に背負っていた責任感
これらを少しずつ見直すだけで、心がふっと軽くなりはじめました。
バフェットに学ぶ「選択と集中」
バフェットは、膨大な情報が飛び交う世界に生きながら、
“やることを減らす”というシンプルな戦略で成功してきました。
私たちの暮らしでも同じです。
40代は、体力も心のエネルギーも“無限ではない”と実感する年代。
だからこそ、何に YES を言い、何に NO を言うかが、人生の質を大きく左右します。
私が作った「やらないことリスト」
きっちりリスト化する必要はありません。
ただ、「これは今の私には必要ない」と気づくことが、大切な一歩。
ここでは、私が40代で見直した“やらないこと”の例を少しだけ。
① すぐ返信しない
焦って返事をすると、後で後悔することが増えていました。
半日おくと、心が整理され、必要以上に自分を消耗せずに済むように。
② 完璧な家事をやめる
「今日はこれだけで十分」と小さく区切ると、疲れがスッと引きました。
整っているという安心感は、“完璧”ではなく“適度”から生まれます。
③ 付き合いでの買い物をしない
流されて買った物は、結局手放すことに。
今は「本当に必要?」と自分に優しく問いかける習慣を。
④ 気の乗らない誘いには NO
勇気がいるけれど、自分の心を守る最適な方法でした。
断っても、人間関係は不思議と壊れません。
こうして“やらないこと”を意識し始めると、
本来の自分がやりたいこと、心が喜ぶ時間が自然と戻ってきます。
時間に「余白」をつくることは、自分を整える投資
バフェットの投資哲学は、人生にも驚くほどフィットします。
◎ 増やすより、減らす
◎ 抱え込むより、手放す
◎ 選択を増やすより、集中させる
40代の私たちに必要なのは、
“全部を頑張る”ことではなく、 “自分に必要なものだけを丁寧に選ぶ力”なのかもしれません。
今日、ひとつだけ“やらないこと”を決めてみる。
その小さな選択こそ、未来のあなたを守る最高の投資になります。

