第3回:車中泊・避難所で起こる健康リスク|エコノミークラス症候群を防ぐ
災害が起きたとき、
避難所だけでなく
車の中で過ごす「車中泊」
を選ぶ方も増えています。
周囲に気を遣わず過ごせる安心感がある一方で、
気をつけたい体の変化もあります。
そのひとつが、
エコノミークラス症候群です。
これは特別なケースではなく、
避難生活の中でも起こりうるもの。
ただ、少し意識することで
予防につなげることができます。
今回は、
「体の巡りを保つ」という視点から
やさしくできる対策をお伝えします。
車中泊・避難所で起こりやすい体の変化
車中泊や避難所では、
・長時間同じ姿勢が続く
・足を伸ばしにくい
・動く機会が減る
といった状態になりやすくなります。
40代になると、
血流や筋肉の働きも少しずつ変化していくため、
こうした環境の影響を
受けやすくなることもあります。
「なんとなく体が重い」
「足がむくむ」
そんな小さな変化も、
体からのサインのひとつです。
エコノミークラス症候群とは
エコノミークラス症候群とは、
長時間同じ姿勢で過ごすことで
血流が滞り、
血栓(血のかたまり)ができやすくなる状態
のことをいいます。
飛行機だけでなく、
車中泊
避難所生活
でも起こる可能性があるため、
災害時の健康対策として知られています。
少し意識するだけで、
リスクはやわらげることができます。
血栓ができやすくなる理由
血栓ができやすくなる背景には、
・体を動かさない時間が長い
・水分が不足する
・血流がゆるやかになる
といった要素があります。
特に避難生活では、
トイレを気にして水分を控える
動くスペースが限られる
といった状況が重なりやすくなります。
こうした環境が続くと、
体の巡りが滞りやすくなります。
水分補給の大切さ
体の巡りを保つうえで、
欠かせないのが水分です。
水分が不足すると、
血液の流れがスムーズでなくなり、
だるさや疲れやすさにもつながります。
避難生活では、
「トイレが気になるから控える」
という気持ちも自然なものですが、
少しずつでも
こまめに水分をとることが大切です。
一度にたくさんではなく、
一口ずつ、何回かに分けて飲む
それだけでも体は変わっていきます。
避難生活でできる簡単な動き
もうひとつ意識したいのが、
体をやさしく動かすことです。
特別な運動は必要ありません。
たとえば、
・足首をゆっくり回す
・つま先を上下に動かす
・ふくらはぎを軽く伸ばす
こうした小さな動きでも、
血流はしっかり促されます。
可能であれば、
少し立ち上がる
数歩だけ歩く
それだけでも十分です。
大切なのは、
「動き続けること」ではなく
「止まり続けないこと」
無理なく、
できる範囲で続けることがポイントです。
無理なくできる備えが安心につながる
防災というと、
特別な準備を思い浮かべることもあります。
けれど実際には、
日常の延長にある小さな行動
が、自分の体を守ってくれます。
・こまめに水分をとる
・少し体を動かす
・同じ姿勢を続けすぎない
どれもすぐにできることばかりです。
40代の私たちは、
無理をするよりも
整えながら続けること
が、心地よく感じられる年代でもあります。
避難生活の中でも、
自分の体にやさしく目を向けること。
それが、安心して過ごすための
大切な土台になります。
大きなことを頑張らなくても大丈夫。
小さな意識の積み重ねが、
未来の自分を守ってくれます。
そんな視点で、
防災も「暮らしの一部」として
整えていけたらいいですね。
