気づけばもう12月。ふと昨日、今年をゆっくり振り返る時間がありました。
まだ1か月残っているとはいえ、年の節目に差しかかる今の時期は、
心が自然とこれまでの出来事に向かっていきます。
この一年は、予想していなかったことが次々と起こり、
気持ちが追いつかない日や、家族の介護で心がぎゅっと固くなってしまう日もありました。
「これはひとりでは抱えきれないな」と感じる瞬間が何度もあり、
40代になって初めて、心の耐久力に限界を感じることもありました。
それでも振り返ってみると、真っ先に浮かぶのは“大変だったこと”ではなく、
そのたびにそっと寄り添ってくれた 人のあたたかさ でした。
新しい出会いが、思っていた以上に心を支えてくれた
今年は、思いがけないタイミングで生まれた新しいご縁が、
不思議なくらい私の心の支えになってくれました。
些細な会話のきっかけから仲良くなった人、
仕事で繋がった人、
偶然のようで必然だったような出会い。
「大丈夫?」
「無理しすぎていない?」
そんな短い言葉が、落ち着かない心にそっと届き、
ひと息つける居場所のように感じられました。
40代になると、華やかな励ましよりも、
さりげない優しさの方が深く染みるのだと実感しています。
家族の介護で支えてくれた方々への、尽きない感謝
今年、特に胸が熱くなるほど感謝しているのが、
家族の介護を支えてくれた専門職の方々の存在です。
・施設やサービスを丁寧に案内し、最適な形を一緒に考えてくれたスタッフさん
・毎回安全に送迎してくださった介護タクシーの方
・施設で家族に寄り添い、日々の変化に気づいてくれた職員の皆さん
忙しい中でも、私たちの不安に耳を傾け、
「大丈夫ですよ」と穏やかに受け止めてくれました。
家族が安心して過ごせるように気を配ってくださる姿に、
どれほど救われたかわかりません。
介護は、想像以上に体力も気力も奪われます。
だからこそ、人の温かさがすっと心に沁み、
「ひとりじゃない」と実感できる瞬間が多くありました。
変わらず存在してくれる人たちの安心感
昔からの友人や知人にも、今年一年何度も助けられました。
「最近どう?」と気にかけるメッセージ。
忙しい中でくれる何気ない一言。
スタンプひとつのやりとりから伝わる“つながっている”という安心。
大きなことをしてくれたわけではありません。
でも、40代の今は、
小さな気遣いが心の安定をそっと支えてくれる と感じています。
ご縁は、必要なタイミングで自然と訪れる
今年の出会いを振り返ると、
まるで“必要なときに必要な形で”現れてくれたご縁ばかりでした。
弱っているときほど、人の優しさに気づける。
迷っているときほど、誰が自分の味方なのかがよく見える。
40代になってようやく、
「ご縁は偶然ではなく、流れの中で訪れるもの」
という言葉の意味が腑に落ちてきました。
頼ることは弱さではなく、信頼の循環
以前の私は、人に頼るのが得意ではありませんでした。
迷惑になるんじゃないか、甘えていると思われるんじゃないか―
そんな思いが先に立ってしまうタイプでした。
でも今年、たくさんの人に助けられ、支えてもらい、
少しずつ考え方が変わってきました。
頼ることは弱さではなく、信頼し合える関係がある証。
むしろ、“頼れる人がいる”という事実が、
心の強さにもなるのだと気づきました。
残り1か月。つながりを感じながら、自分らしく歩いていく
今年はまだ1か月残っています。
きっとこの先も、嬉しい出来事もあれば、少し疲れることもあるでしょう。
それでも、これまでに出会った人たちの優しさが
そっと心を支える土台になってくれています。
このつながりを大切にしながら、
残りの日々もゆっくり、自分らしく過ごしていけたら。
そんなふうに思える12月の始まりです。

