ゆるめる食卓 ― 出汁で整う40代の台所と心の習慣

食について

忙しい日、疲れて帰ってきた夜。
それでも「整った食卓」があると、心が少しほぐれる。

私にとって、そんな整った食卓を支えてくれるのが「出汁」のある暮らしです。

出汁があるだけで、料理がラクになる40代の台所習慣

40代になって感じる変化。
体の疲れが取れにくくなり、食事の支度が億劫に感じる日も増えてきました。

それでも、「何か作らなきゃ」と思ってしまうのが私たち。
だからこそ、出汁のストックが台所にあるだけで、気持ちがふっと軽くなります。

私が習慣にしているのは、昆布と干ししいたけを水に浸けておくだけの「水出汁」。
朝の準備や夜の片づけの合間、ほんの3分の“仕込み”で済みます。

暑くなる季節は2日ごとに使い切るのがマイルール。
冷蔵庫に出汁があるだけで、「何を作ろう…」の不安がなくなるんです。

出汁があると、帰宅後10分で“整う食卓”ができる

帰宅してすぐ、冷蔵庫にある野菜を蒸して、
出汁と薄口しょうゆだけで味付けする「出汁びたし」。

調味料は引き算。でも、出汁のうま味で“満足感”は引かれません。

時間があるときは、出汁巻き卵や茶わん蒸し。
疲れた夜は、ネギと豚肉の「肉すい」や、ほうれん草のおひたし。
どれも出汁さえあれば、すぐに用意できます。

出汁の香りが立ちのぼるだけで、「今日も大丈夫だった」と思えるんです。

翌朝の“整え弁当”にも。出汁がくれる安心感

次の日のお弁当作りも、出汁があるだけでスムーズに。
我が家の定番は、おにぎりと、具たっぷりのみそ汁。

忙しい朝でも、体があたたまり、心がほっとする「和の弁当」。

家族も昼休みにふわっと広がる出汁の香りに癒やされるそうです。
「出汁って、すごいね」と、家族に言われたときはちょっとうれしくなりました。

出汁が整えるのは、食卓だけじゃない

出汁をとるようになって感じたのは、食卓の穏やかさが、心の穏やかさにもつながっているということ。

味付けをシンプルにしても、ちゃんとおいしい。
何品も作れなくても、満たされる。

出汁があるだけで、“頑張らなくても整う”が叶うんです。

「何かちゃんとしたものを作らなきゃ…」というプレッシャーを、
そっと手放させてくれる、出汁の力。

出汁のある台所は、今日の私をゆるめてくれる場所です。

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