いつの間にか、“取っておく”が当たり前になっていた私。
レシート、かわいい空き瓶、紙袋……使う予定があるようでないものたちが、気づけば引き出しの中にぎゅうぎゅう詰めに。
昔は「もったいない」「また使えるかも」と思っていたけれど、40代になってから、そうした“ちいさな溜め込み”が心にノイズを生んでいたことに気づきました。
ある休日、ふと「今日は、溜めていたモノと向き合ってみよう」と思い立ちました。
紙モノ・レシート・容器…
40代の今だから気になる“余白のなさ”
若い頃は、多少モノが多くても気にならなかったのに、最近は「視界に入る情報が多いと、気持ちが落ち着かない」と感じるようになりました。
紙類やレシート、空き容器のような“細かいモノ”は、生活の中で後回しにされがち。でも、それらが見えないところでじわじわと心に影響していたのです。
捨てる=手放す、ではなかった
心が整う、小さなプロセス
ただ捨てるだけなら簡単かもしれません。
でも私にとっては、それがなかなかできませんでした。
「いつか使うかも」「思い出があるから」「かわいいから」……。
手放せない理由はいくつもありました。
でもある時、こんなふうに考えるようにしたんです。
「このモノは、もう十分役目を果たしてくれた」
そう思えると、不思議と気持ちが軽くなりました。
私が実践した、1日10分で整う“溜めない”習慣
全部を一気に片づけるのは、気力も体力も使います。
だから私は、1日10分だけ「今日のカテゴリー」を決めて見直すことにしました。
◎ レシートの習慣
レシートは、事業用以外はすぐに処分。
家計簿アプリに反映されない現金支払い分だけ一時的に保管し、入力が済んだらすぐ捨てる。
溜めないことで、月末の集計もぐんとラクになりました。
◎ 空き瓶の習慣
かわいくて捨てられなかったガラス瓶。
でも私は「一度だけ花を活けて楽しんだら、資源ごみに出す」と決めるように。
“使い切る”ことが、瓶にも私にも、やさしい選択になりました。
◎ 紙袋の習慣
紙袋は、知人に物を渡すとき用に、最小限だけストック。
“いざというとき”のために山ほど持っていても、実際にはそんなに使わない。
使い切れる量だけを持つようになってから、収納もスッキリしました。
今の自分に“ちょうどいい量”と向き合う心地よさ
溜め込まないことは、モノを減らすというより、「選び直す」感覚に近いのかもしれません。
以前は「多ければ安心」だったけれど、今は「ちょうどいい量が心を整えてくれる」と感じています。
モノにも思考にも、余白があると呼吸がしやすくなる。
そんな感覚を大切にしながら、これからも“ためない暮らし”を続けていきたいと思います。
片づけは、完璧でなくていい。
毎日少しずつ、自分に合う習慣を見つけていくことが大切だと思います。
もし今、引き出しの中に気になる「紙モノ」や「空き瓶」があったら、今日の10分でひとつだけ手放してみるのもおすすめです。
小さな行動が、意外と大きな変化につながるかもしれません。