40代から始める“自助9割”の防災―公助より先に、自分の暮らしを守る力を育てる

①<防災>

最近、各地で地震や津波情報が流れるたびに、
「もし今、同じことが起きたら—」と胸がざわつく瞬間が増えました。
40代は、親のこと、子どものこと、自分の体調のこと…。
守りたいものが増えていく年代でもあります。

だからこそ、災害が起きた時に“すぐに自分と家族を守れる準備”は、
心の安心をつくる大切な生活習慣のひとつ。

防災には自助・共助・公助の3つがありますが、
大規模災害では 「自助が9割」 とも言われています。
今日は、その理由と、40代から無理なく始められる備えについてまとめました。

なぜ「自助9割」なのか
— 最初の数時間は、誰も助けに来られないから

地震や津波、集中豪雨などの大規模災害が起きると、
公助(行政・消防・自衛隊)はどうしても到達に時間がかかります。

・道路の寸断
・救助要請の集中
・広域にわたる停電
・支援物資の遅れ

こうした状況が重なると、
公助はどれだけ迅速でも「すぐに助けに来られない」のが現実です。

そして、共助(地域同士の助け合い)も、
真夜中の地震や、豪雨の中での避難ではすぐに動けないことが多いもの。

だからこそ、災害直後の“最初の数時間〜数日間”に自分を守れるのは、
自助だけ。
これが「自助9割」と言われる理由です。

40代の生活にこそ、自助の備えが必要な理由

40代は、心身の変化や忙しさ、人に言えない不調も増える時期。
そんな中で、防災の準備は「不安を増やすもの」ではなく、
暮らしの安心を底上げしてくれる“整え習慣” だと感じています。

備えておくと、
・地震速報が鳴っても慌てない
・家族のために冷静に動ける
・非常時でも「どうにかなる」という自信が生まれる

40代の“生活の質”を上げるためにも、
防災は毎日を軽くしてくれる投資なのです。

自助を9割機能させる、現実的な「最低限の備え」
① 水と食料は最低3日分(可能なら1週間)

完全に止まると困るのは、水とエネルギー。
・飲料水
・缶詰
・火を使わないレトルト
・お湯を注ぐだけで食べられるもの
を揃えておきます。

② 停電対策:ライトとモバイルバッテリー

真っ暗な室内は危険も不安も増大します。
置き場所はリビング・寝室・玄関に複数が理想。

③ 家具の固定は“命を守る防災”

大きな地震では、家具の転倒が大きな怪我の原因に。
L字金具や突っ張り棒だけで「命が守られる」と考えて、優先度高めに。

④ 家族の連絡方法は“アナログ”でも確保

スマホが使えない状況に備え、
集合場所・避難ルートを書いたメモを玄関に。

⑤ 自分を助ける小さなポーチ

40代の体調変化を考え、
薬、眼鏡、コンタクト、ティッシュ、絆創膏、生理用品をまとめておく。

どれも今日からすぐに整えられることばかり。
防災は“できるところから少しずつ”で十分です。

自助が整うと、共助・公助も活きる

自助をしっかり整えている家庭ほど、
・近所への声かけができる余裕が生まれる
・行政への支援依存が減り、本当に必要な人に公助が届く
・地域全体の防災力が高まる

つまり、
自助は「自分のため」でありながら、
結果的に“地域を守る力”にもつながるのです。

“自助9割”は恐れるためではなく、暮らしを整えるため

私自身、小さな備えを積み重ねるうちに、
「大きな災害が来ても、最低限は守れる」という安心が育ちました。

自助は、未来の自分に優しくしてあげる行為。
40代の今こそ、行動できるタイミングです。

あなたの暮らしにも、
小さな安心をひとつ、加えてみませんか?

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