40代になってから、
「ちゃんと休んだはずなのに、戻りきらない」と感じることが増えました。
寝ても抜けない疲れ。
治りにくい肌荒れ。
長引く不調。
それは、単なる体力の問題ではなく、
“修復力”の変化かもしれないと感じるようになりました。
前回は、抗酸化という“守る力”について書きました。
今回は、その先にある“修復する力”のお話です。
DNA修復とは、体に備わった“回復のしくみ”
― 私たちは毎日、傷つき、そして直している ―
私たちのDNAは、
紫外線や活性酸素、ストレスなどによって
日々小さなダメージを受けています。
でも同時に、体の中には
それを修復するしくみが備わっています。
これが「DNA修復機構」です。
若い頃は、
傷ついてもすぐに戻る感覚がありました。
けれど40代になると、
この“修復のスピード”がゆるやかになります。
だからこそ今は、
傷つかないことより、
「ちゃんと直せる体」を育てたい。
そう思うようになりました。
NERとBERをやさしく知る
― 修復にはいくつかの方法がある ―
DNA修復には、いくつかの種類があります。
代表的なものが
NER(ヌクレオチド除去修復)と
BER(塩基除去修復)です。
NERは、
紫外線などで大きくゆがんだDNAを
切り取って修復するしくみ。
BERは、
活性酸素などで傷ついた
小さなダメージを直すしくみ。
難しく聞こえますが、
どちらも共通しているのは、
「体は、ちゃんと直そうとしている」
ということ。
40代からのケアは、
この自然な修復力を応援することだと感じています。
修復に必要な栄養素という視点
― 足りないと、直せない ―
DNA修復には、材料が必要です。
特に意識したいのが、
・ビタミンB群
・葉酸
・亜鉛
ビタミンB群や葉酸は、
細胞分裂やDNA合成に関わる栄養素。
亜鉛は、
修復酵素の働きを支えるミネラルです。
私は特別なサプリに頼るよりも、
・納豆や卵
・レバー
・小松菜
・牡蠣
・雑穀
など、日常の食事の中で意識しています。
派手ではないけれど、
“地味な栄養”こそ、修復の土台。
40代は、
減らすことよりも「満たすこと」が大切なのだと思います。
睡眠がいちばんの修復時間
― 夜は、体のメンテナンス工場 ―
DNA修復が活発になるのは、
睡眠中だといわれています。
成長ホルモンが分泌され、
細胞の修復や再生が進む時間。
だからこそ、
長さよりも“質”。
遅くなりすぎない就寝。
寝る前の強い光を避ける。
そんな小さな積み重ねが、
回復体質を育てていきます。
40代からは、
夜を削ってがんばるより、
夜を守るほうが賢い。
そう実感しています。
血流と運動が“回復体質”をつくる
― 届かなければ、直せない ―
どんなに栄養をとっても、
血流が滞っていては細胞に届きません。
軽いウォーキングやストレッチ。
深い呼吸。
湯船につかること。
それだけで血流は変わります。
私は「ハードな運動」ではなく、
“巡らせること”を意識するようになりました。
修復力は、
特別なことをしなくても、
整えればちゃんと働く。
それが40代の体の面白さでもあります。
まとめ
・DNA修復機構(NER・BER)は体に備わった回復のしくみ
・40代は修復スピードがゆるやかになる時期
・ビタミンB群、葉酸、亜鉛が修復を支える
・睡眠は最大の修復時間
・血流改善と軽い運動が回復体質を育てる
抗酸化で“守り”、
修復で“立て直す”。
この両輪がそろったとき、
40代の体は、思った以上に応えてくれます。
整えるとは、
若返ることではなく、
ちゃんと戻れる体をつくること。
それが、
私が考える「DNAを整える暮らし」です。
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