40代になってから、「誰かに認められるため」ではなく、「自分のために整えたい」と思う目標が増えました。
資格の勉強、美容や健康の見直し、暮らしの改善。
それは、誰かと競うためではなく、“より心地よく生きるための挑戦”です。
ただ、その道の途中で出会うのが―ドリームキラー。
「そんなの無理だよ」「やめておいたほうがいい」
そんな言葉を、何気なく、あるいは善意で投げかけてくる人たちです。
ドリームキラーとは、“夢を殺す人”という意味。
本人には悪気がなくても、相手の目標を否定する言葉でやる気を削いでしまうことがあります。
心理的には、心配や嫉妬、不安の投影から出てくることも多いといわれています。
特に40代以降は、家族や職場など身近な人からの言葉ほど心に響くもの。
「あなたのためを思って」という優しさの裏に、実は“恐れ”や“思い込み”が隠れていることもあります。
私はこれまでに、いくつかの挑戦をしてきました。
資格の勉強、美容の習慣、体を整えるライフスタイルの見直し。
けれど、達成するまでは家族以外には話さないようにしています。
それは、夢がまだ“芽吹いたばかり”だから。
小さな芽は、外の風に当たりすぎると折れてしまう。
だからこそ、自分の中でしっかり根を張るまでは、静かに育てておきたいのです。
ドリームキラーの多くは、あなたを止めたいのではなく、「あなたが失敗して傷つくのを見たくない」だけ。
ただし、その“保護の言葉”が、時に挑戦の芽を摘んでしまうこともあります。
だからこそ、私たちは“誰の言葉を受け取るか”を選ぶ必要があります。
40代になると、人生の優先順位が少しずつ変わってきます。
「他人の評価」より「自分の納得」。
「正解を探す」より「心が穏やかであること」。
そうした軸を持てるようになると、他人の言葉に揺れにくくなります。
私は最近、こう思うようになりました。
他人に理解されなくても、自分の中で“整っている感覚”があれば、それでいい。
夢は声高に語らなくても、静かに育つもの。
日々の積み重ねが、自然と周囲を納得させる力になるからです。
ドリームキラーに出会ったときこそ、自分を信じるチャンス。
相手を否定するのではなく、「私は私のペースでやってみるね」と、静かに笑えばいい。
その姿勢が、心を強く、しなやかに整えてくれます。
40代からの挑戦は、派手でなくていい。
誰かに宣言しなくても、自分が納得できるペースで進めば、それが一番の成長です。
心地よい暮らしとは、他人の声にかき消されない“自分の静かな声”を聞ける暮らし。
今日もまた、自分の中にある小さな夢を、そっと温めながら過ごしています。

