40代を迎えてから、季節の変わり目になると体がちょっとしたサインを出すようになりました。
朝起きたときの喉のイガイガや、頭の重さ、鼻の奥の違和感。「まだ本格的に体調を崩したわけではないけれど、なんだか不安」——そんな時こそ、立ち止まって自分を労わる時間が必要なのだと思います。
そんな“予感のような不調”に、そっと寄り添ってくれるハーブがあります。
その名は「エルダーフラワー」。ヨーロッパの伝統医学でも“庶民の薬箱”として親しまれ、自然の力で免疫を支えてくれるハーブとして、いま改めて注目されています。
やさしい香りとぬくもりがくれる、“静かな守り”
エルダーフラワーは、初夏に咲く小さなクリーム色の花から作られるハーブティー。
ヨーロッパでは「インフルエンザの特効薬」として親しまれており、風邪のひき始めや花粉症の季節に欠かせない存在です。
私がエルダーフラワーに出会ったのは、春先に体調を崩しがちだったある年。
ふと立ち寄ったお店で見つけた「エルダーフラワーコーディアル(濃縮シロップ)」を炭酸水で割って飲んでみたら、花の香りがふわっと広がって、心と体の緊張がふっと緩んだのを覚えています。
実際にエルダーフラワーには、
◎ 発汗・利尿作用(フラボノイドとカリウム)
◎ 抗炎症作用・抗カタル作用(フェノール酸やクロロゲン酸)
など、体の巡りを整え、余分なものを排出しやすくする働きがあるとされています。
また、鼻や喉の粘膜を和らげる効果も期待できるため、風邪やアレルギーの初期症状にもぴったり。
私にとっては、薬よりもまず手に取りたい“自然の守り手”のような存在になりました。
私時間に寄り添う、エルダーフラワーの取り入れ方
◎ 朝の不調を感じたとき
喉に違和感がある朝は、白湯代わりにエルダーフラワーティーを一杯。
淡い金色のお茶から立ち上る、やさしい香りに呼吸が深くなっていきます。
◎ 花粉の多い季節の午後に
ペパーミントやリンデンとブレンドしたティーで、鼻の通りが楽に。
頭の重さがスッと引いて、集中力も戻ってくるのを感じます。
◎ 眠る前の、リセットのひとときに
お気に入りのカップにコーディアルを少し注ぎ、お湯で割ってゆっくり飲む。
「今日もよく頑張ったね」と自分に声をかけるような、やわらかな時間が流れます。
ナチュラルなものだからこそ、気をつけたいこと
ハーブは体に優しいイメージがありますが、使い方を守ることも大切です。
● 妊娠中・授乳中の方は使用を控えて
一部の成分に子宮への作用がある可能性があるため、医師に確認を。
● 加熱処理された製品を選ぶこと
生のエルダーフラワーには有毒成分を含む部位もあるため、乾燥させたものやシロップなど、加熱処理された市販品を選びましょう。
● 体質に合うかを少しずつ試してみて
アレルギーが心配な方は、少量からスタートするのがおすすめです。
“休息の気配”を感じる、私の整え時間
40代に入り、体の声に丁寧に耳を傾けるようになりました。
不調を「我慢」するのではなく、「整える」こと。
それは決して特別なことではなく、日々の小さな選択で叶うのだと思います。
エルダーフラワーの香りと温かさに包まれるひとときは、まるで休息の気配にそっと触れるような体験。
自然のリズムに合わせて、自分自身をやさしくいたわることができる、そんな時間です。
今日も、カップにそっとお湯を注ぎながら、
「無理しないで、整えていこう」
そう思える私でいられたら、それだけで十分かもしれません。
ハーブの購入は、
▶ グリーンフラスコ公式オンラインショップ
から取り寄せています。丁寧な情報とともに届けてくれるお店です。