失敗さえも楽しむ私へ — 40代からの“ポジティブ失敗学”

気づき

「失敗も楽しい」と誰かが言っていた—その言葉が、ふと胸に残りました。40代に入り、何かに挑戦することが以前よりも慎重になっていた私。ですがある時、「失敗してもいい、むしろ楽しもう」と視点を変えてみたことで、心がふっと軽くなり、行動が自然に前向きになっていきました。

なぜ、失敗を楽しめるようになるの?

思い返せば、子どもの頃は転んでも泣いて起き上がり、また走り出していたものです。私たちは本来、「うまくやること」よりも、「やってみること」に素直でした。

40代になった今、成功へのプレッシャーや他人の目が気になり、「失敗しないこと」が優先されがち。でも、自分らしい挑戦をしたいなら、目的は“うまくやる”より“楽しむ”に切り替えることが鍵なのかもしれません。

研究から見えてくる“失敗の効用”

スタンフォード大学の心理学者キャロル・ドゥエックは「成長マインドセット」を提唱しています。これは、失敗を“学び”と捉える考え方。こうしたマインドを持つ人は、新しいことに積極的に挑戦し、やがて大きな成果へとつなげています。

また、「Fun Failure(楽しい失敗)」という考え方も注目されています。Wholebeing Instituteによると、人前であえて失敗談を語った人のほうが、聴衆に親近感を与えるという研究結果も。これは「Pratfall効果」と呼ばれ、完璧でない姿こそが信頼や共感を呼ぶことを示しています。

“失敗も楽しい”を日常にする習慣

毎日の生活の中で、少しだけ「わざとミス」を取り入れてみるのも一つの手。例えば料理でいつもと違うスパイスを使ってみる、完璧に仕上げず途中で投稿してみる…。小さな「実験的失敗」は、意外な気づきとアイデアをもたらします。

失敗のあとには、次の3つをメモしておくと心が整います:

◎ 何を試したか?

◎ どう感じたか?

◎ 次はどうするか?

このとき、自分を責めるのではなく、「今日もチャレンジできた」と肯定的に捉えることで、自己信頼が少しずつ育っていきます。

注意したい、“ポジティブの押し付け”にならないこと

「失敗もポジティブに!」と無理に明るくふるまう必要はありません。ネガティブな感情が湧くのは自然なこと。その気持ちを否定せず「感じた自分」を認めたうえで、「じゃあ次どうしたい?」と進むことが大切です。

いわゆるToxic Positivity(有害なポジティブ)を避けるには、感情と結果を分けて考える習慣が効果的。失敗は“ダメな自分”を証明するものではなく、あくまで“プロセスの一部”と捉えましょう。

私自身の変化と、40代という転換点

このブログを始めた当初、私は「こんなこと書いていいのかな?」「失敗したらどうしよう…」と不安だらけでした。でも、あえて小さな“失敗込み”で書き出してみたら、逆に読者の反応が良くなり、アイデアが広がったんです。

今では、「まずはやってみる。失敗したらそれもネタになる」と思えるようになりました。40代からの私時間は、うまくやるより、やってみて感じることが何よりの学びだと実感しています。

挑戦するのに年齢は関係ありません。むしろ40代だからこそ、過去の経験が“失敗を楽しむ土台”になる。これからも、等身大の自分で、たくさん転んで、笑って、進んでいきましょう。

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