避難所で「顔を整える」ことは贅沢か
災害時、
「美容どころではない」と思うかもしれません。
水も限られ、
眠る場所も不安定。
そんな環境で鏡を見ることに、
後ろめたさを感じる人もいます。
けれど実際には、
顔を整える行為は“見た目”のためだけではありません。
避難所では、
環境の変化・緊張・不安が重なり、
自分が自分でなくなる感覚に陥りやすい。
だからこそ、
ほんの少しでも「いつもの私」に戻る時間が、
心の安定につながります。
美容は、
非常時のメンタルケアでもあるのです。
薄メイクの防犯効果
意外に思われるかもしれませんが、
薄く整えたメイクには防犯的な意味もあります。
顔色が悪いままだと、
体調不良や弱さが外から見えやすくなることもあります。
眉を整える。
血色を少し足す。
日焼け止めを塗る。
それだけでも、
「きちんとしている人」という印象になります。
これは“美しく見せる”ためではなく、
自分を守るため。
特に40代は、
疲れやすさが顔に出やすい世代。
最低限のケアは、
安心の鎧にもなります。
保湿は“自分を取り戻す”行為
避難所生活では、
乾燥が想像以上に強くなります。
空調、ほこり、水不足。
肌はすぐに荒れやすい環境です。
けれど保湿は、
単なるスキンケアではありません。
化粧水をなじませる。
乳液で包む。
その手の動きが、
「私はここにいる」と
自分を確認する時間になります。
肌に触れる行為は、
自律神経を落ち着かせる効果もあります。
整えることは、
外見よりも内側へのメッセージ。
“まだ大丈夫”と
自分に伝える行為です。
ハンドクリームと香りの力
水が十分に使えない環境では、
手荒れが進みやすくなります。
ハンドクリームは、
保湿以上の意味を持ちます。
手を温める。
香りを感じる。
深呼吸する。
嗅覚は、
感情と強く結びついています。
慣れ親しんだ香りは、
緊張を和らげ、
安心感を呼び戻します。
大きな化粧ポーチは不要でも、
小さなクリーム一本は、
心の支えになります。
「きれいでいるため」ではない理由
避難所で顔を整えることは、
他人にどう見られるかのためではありません。
それは、
・自分の尊厳を守ること
・無力感を減らすこと
・心のバランスを保つこと
のため。
美容は、
平時の贅沢ではなく、
非常時の“回復装置”にもなります。
整えられる部分があるという事実は、
混乱の中での小さなコントロール感。
それが、
不安を和らげます。
40代からの防災美容は、
完璧なメイクではなく、
「私を思い出す」ための行為。
非常時でも、
自分を雑に扱わない。
それが、
心を守る備えになります。
体の尊厳を守る備えは、
心の安定にも直結します。
“私を守る備え”を、
もう一歩、具体的に考えていきましょう。
