「年々、夏がしんどく感じる…」その理由は“暑さ老化”かもしれません

パーソナルケア

40代に入った頃から、「夏がこんなにしんどかったっけ?」と感じるようになりました。暑さに疲れやすくなったり、夜の寝苦しさが堪えるようになったり。
年齢のせいかなと思っていましたが、実は「猛暑が老化を加速させる」という研究結果も出ていることを知り、ちょっと驚いてしまいました。

地球温暖化の影響で、ここ数年は毎年が“過去一番の暑さ”。この「気温の変化」は、私たちの身体の深い部分――細胞や血管、肌や脳にまで、静かに影響を及ぼしているのです。

科学的にも明らかに。猛暑が老化を早める理由

米国で行われた研究では、暑さと湿度が高い地域に住む人は、6年間で最大2.48歳分、老化が進んでいたと報告されています。
これは「エピジェネティックエイジ(生物学的な年齢)」の変化によるもので、暑さが細胞のDNAにストレスをかけ、老化のスイッチを早めてしまうとのこと。

また、別の分析では、猛暑が続く都市に住む高齢者は、約14ヶ月分の老化が加速していたとされています。暑さによる体温調節の乱れや、血流の低下、酸化ストレスなどが原因とされています。

つまり、猛暑のなかで無理をしていると、体の中では“静かに老化が進んでいる”かもしれないのです。

今からできる「暑さ×老化」対策。40代からの心がけ

では、どうすればいいのでしょうか?
今すぐに始められる、やさしい習慣を5つご紹介します。

① こまめな水分補給

水分は体温を下げるだけでなく、血流や内臓機能を支える大切な存在。のどが渇く前に、意識してこまめに飲むのがポイントです。
運動後には、牛乳での水分補給もおすすめ。たんぱく質やミネラルがバランスよく含まれ、回復をサポートしてくれます。

② 空調と服装の工夫で「涼しい居場所」を

無理に我慢せず、エアコンを上手に使って快適な室温を保ちましょう。
服装は通気性のいい綿やリネン素材を選び、色も白や淡色系にするだけで体感温度が変わります。
③ 汗は“拭きすぎない”が正解

意外かもしれませんが、汗を全て拭き取ってしまうと、体温を下げるための仕組みがうまく働きません。タオルで軽く押さえる程度が◎。

④ 入浴は「半身浴」で心も体も整える

冷房で冷えた体を温め直すには、ぬるめのお湯での半身浴がおすすめ。汗をじんわりかけるようになると、体温調節機能も整ってきます。

⑤ 抗酸化食品で内側からケアを

暑さや紫外線で体内に増える“活性酸素”は、細胞の老化を早めます。これを除去するのが抗酸化成分。
旬の野菜や果物を意識して摂ることで、内側から守ってくれます。

成分食品例
        ビタミンC キウイ、レモン、パプリカ、ブロッコリー
        ビタミンE アボカド、アーモンド、ごま
        β-カロテン にんじん、かぼちゃ、トマト、スイカ
        ポリフェノール 緑茶、ブルーベリー、赤ワイン(適量)

「心地よく暮らす」ための、暑さとの付き合い方

私たちは、暑さそのものを止めることはできません。
でも、自分の体と向き合いながら、暮らしを整えることで、“老化をゆるやかにする”生き方は選べるのではないかと思います。

年齢とともに、無理をしすぎないこと。
自分をいたわりながら、暑さの中でも穏やかに過ごしていける工夫を、日々の中に少しずつ増やしていきたいですね。

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