失敗が怖かった若い頃の私
若い頃の私は、失敗することがとても怖かった。
まわりと比べて落ち込んだり、少しの間違いで自分を責めたり…。
「正しく生きなきゃ」「人より劣ってはいけない」と、ずっと力が入っていたように思います。
40代になって気づいた「失敗の意味」
でも40代になった今、あのときのつまずきが、実は大切な「人生の材料」だったと感じられるようになりました。
すぐにはそう思えなくても、時間が経つと“失敗だったこと”が“必要な経験”に変わっていたことに気づきます。
苦しんだからこそ、見える景色がある
◎ 人の気持ちに寄り添えるのは、自分が苦しかったから
◎ 自分の過去があるから、誰かの支えになれる
◎ 傷ついた経験が、やさしさに変わる日が来る
そんなふうに、失敗は“深み”の正体なのかもしれないと思うようになりました。
失敗から見えてきた“抽象化する力”
失敗をただの「マイナス」として受け取らず、
そこから物事の構造や本質を考えられるようになったのも、40代の変化のひとつです。
▼抽象化とは…
◎ 一つの出来事を「具体例」ではなく「共通のテーマ」として見る力
◎ 人間関係・健康・暮らしの整え方にも応用できる
◎ 自分だけでなく、他人の悩みにも共感・助言できるようになる
失敗の経験が、“視点を引き上げる力”を育ててくれたように感じています。
反省はしても、後悔にとらわれない
今も小さな失敗はあります。
でも昔のように引きずることは少なくなりました。
「この経験が何を教えてくれるのか」
「未来にどう活かせるのか」
そう考えることで、気持ちを切り替えられるようになったのです。
すべての経験が、“私時間”をつくってくれる
今の私の「整った暮らし」や「心地よい私時間」は、過去の経験があるからこそ育まれたもの。
もし過去に失敗や苦しみがなかったら、
私は今の自分をこんなに愛おしく思えなかったかもしれません。
失敗を怖れず、深みのある人生を
40代になってから、私はようやくこう思えるようになりました。
「失敗は、私をダメにしたものじゃない。
私を“私らしく”してくれた材料だったんだ」
これからも、揺れながら、迷いながら、でも少しずつ整えながら。
過去をやさしく受け入れ、未来をていねいに育てていきたいと思います。

