「ちょうどいい」を探す力 ― バランスをとることの難しさと、40代からの中庸の知恵バランスをとることの難しさに気づいた、40代の私

②【生き方・考え方】

「バランスをとる」という言葉は、簡単そうに聞こえます。
けれど実際は、思っている以上に難しい。

健康面、人間関係、暮らしのリズム―。
どれも“整える”というより、日々の中で少しずつ調整しながら保っているのが現実です。

若い頃は「がむしゃらに動けばなんとかなる」と思っていました。
でも40代になってからは、静かに・確実に整えることの大切さを、身をもって感じています。

健康面での「中庸」を意識する暮らし方

頑張りすぎず、怠けすぎないちょうどいい習慣

20代・30代の頃は、体力で何とでもなりました。
しかし今は、疲れが抜けない日、肩や首の違和感が続く日、「なんとなく元気じゃない」朝もあります。

そんなとき、私は“頑張らないけれど、止めない”というバランスを心がけています。
たとえば、ランニングの代わりにストレッチをしたり、温かいハーブティーで体を休めたり。
「今日はこれでいい」と思える小さな調整が、翌日の私を助けてくれます。

“整える”とは、完璧にすることではない

整えるというのは、完璧に管理することではありません。
体の声を聞きながら、時には「今日は何もしない」選択をする。
その“ゆるみ”が、実は心身を守る力になる―それを実感しています。

人間関係のバランスをとるということ

◎ 無理して「良い人」でいようとしない

40代になると、人付き合いの形も少しずつ変わります。
SNSや地域、職場など、関係が広がる一方で、「気を遣いすぎる」「合わせすぎる」ことも増えがち。

以前の私は、「誘われたら断れない人」でした。
でも今は、“参加する”と“距離をとる”の中庸を意識しています。

寄せては返す波のように、自然に関わる。
そして、断ったあとに自分を責めない。
その選択が、私にとっての心の安定につながっています。

暮らしの中にある「中庸」のヒント

◎ 忙しい日ほど、“何もしない時間”を残す

予定を詰め込みすぎず、休日には1〜2時間“何もしない時間”を残すようにしています。
朝の光を感じながらゆっくり散歩する。
夕食は買ってきたお惣菜とスープで済ませる。

派手さはないけれど、こうした“ゆるめる時間”が、私の暮らしを整えてくれます。

◎ 静かな選択が、深い安定を育てる

バランスを保つことは地味な作業です。
でも、この“地味さ”の中にこそ、心の豊かさが隠れている気がします。

中庸とは、怠けでも我慢でもなく、
「両方を知った上で、今の自分に合うほうを選ぶ」こと。
その選択の積み重ねが、私の“ちょうどいい暮らし”を育てています。

「ちょうどいい」を見つけることが、整う力になる

40代は、変化の多い年代。
体も心も、少しずつバランスの取り方を学び直す時期なのだと思います。

完璧を目指さず、「今の私にはこれがちょうどいい」と思える選択をする。
その小さな判断が、暮らしを穏やかにしてくれる。

派手ではないけれど、確かに心が落ち着く―。
そんな“中庸の暮らし”を、これからも育てていきたいと思います。

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