40代になってから、私にとって「食べること」は単なる栄養摂取ではなく、心と体を整える大切な時間になりました。
植物性を中心にした食生活「ヴィーガン」に興味を持ち、学びながら実践してきた7日間。最終回となる今回は、私が辿り着いた「ちょうどいいヴィーガン」の形をご紹介します。
フレキシタリアンという新しい選択肢
ヴィーガンに挑戦するとき、「全部を完璧に変えなければ」と肩に力が入ってしまうこともありました。
でも最近知ったのが「フレキシタリアン」という考え方。
これは「柔軟な菜食主義者」を意味し、普段は植物性中心の食事を心がけながら、必要に応じて動物性も取り入れるスタイルです。
この考え方に触れたとき、私の心はふっと軽くなりました。
完璧を目指すのではなく、無理なく、心地よく続けられる食のバランスを自分で見つけることができる。
それは、私の暮らしにしっくりくる新しい選択肢になりました。
「選べる自分」でいることの大切さ
私の家族は動物性の食事も普通に食べるので、完全ヴィーガンはまだ難しい現実があります。
だからこそ、私は「選べる自分」でいることを大切にしています。
例えば、
◎ お昼は植物性中心のスープを選ぶ
◎ 家族と食事をするときは副菜を共通にし、主菜だけ自分の好みで調整する
◎ 外食では無理せず、好きなものを楽しむ
そんな「ちょっとずつ自分に合った選択」を重ねることで、無理なく心も体も整っていく感覚があります。
「完璧じゃなくていい」という自由
ヴィーガンを始めるときに私が一番怖かったのは、「できなかったら意味がないのでは?」という思いでした。
けれど、7日間の実践と学びを経て、「完璧じゃなくていい」「できる範囲でやれば十分」と気づきました。
忙しい日や疲れている日は、動物性もいただいてOK。
冷凍のヴィーガン食品を上手に活用したり、手軽に副菜を植物性に変えてみたり。
そんな小さな工夫でも、心身はしっかりと反応してくれます。
自分に合った「整える食」の見つけ方
40代は体の変化を感じやすい時期でもあります。
だからこそ、食事は「どう生きたいか」「どう自分らしくいたいか」という気持ちにもつながっていると思います。
私の場合、朝は軽めに果物中心、冷えを感じる時期はスパイスを効かせたスープを作るなど、季節や体調に合わせて調整しています。
こうした「自分仕様」の食習慣をゆっくりと作ることが、毎日の心地よさにつながっているのです。
7日間を終えて見つけた「ちょうどいいヴィーガン」
この7日間でわかったのは、ヴィーガンは「制限」ではなく「選択肢」であるということ。
完璧に守る必要はなく、心と体が喜ぶ方を選べばいい。
そして、そういう選択肢を持つこと自体が、自分を大切にすることにつながっているのだと実感しました。
これからも、「知って選ぶ」楽しさを忘れず、ゆるやかに、そして心地よく続けていきたいと思います。
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▷ 3日目:ヴィーガンの歴史と背景 — どこから来て、なぜ広がっているのか
▷ 4日目:実は身近だったヴィーガン食 — 和食との意外なつながり
▷ 5日目:週末1日だけ、プチ・ヴィーガンで整える私のリズム
▷ 6日目:不安と向き合う、やさしいヴィーガンQ&A

