最近、苫米地英人さんの「未来→現在→過去」という思考法に触れ、ある言葉に強く心を揺さぶられました。
「過去に起こったことは、未来にも必ず起こるとは限らない」
40代になり、いろんなことが少しずつ変化してきた今。
体調、気力、人間関係……若いころと同じようにできない自分に対して、知らず知らずのうちに「どうせまたこうなる」と思い込んでいたことに気づかされたのです。
過去の経験が、“足かせ”になっていた頃
私はこれまで、いくつかの挫折や不調を経験してきました。
たとえば、30代後半に心と体が同時に疲れてしまった時期がありました。
生活リズムも乱れ、気持ちも塞ぎ込みがちで、「がんばろう」と思っても思うように動けない。そんな日々が続いていたのです。
ようやく少し落ち着いてきたと思っても、「きっとまた調子を崩すかもしれない」「また戻ってしまうんじゃないか」と、不安が常につきまとっていました。
良くなっても、それを“信じきれない”。
そんな思いが、私の日々の選択や行動を小さく、臆病にしていたのだと思います。
苫米地さんの思考法が教えてくれたこと
そんな時に出会った、苫米地英人さんの「未来→現在→過去」という考え方。
「未来の理想の自分をまず描くこと。そこから逆算して“今”を選ぶ。そして、過去はただの参考にすぎない」
この言葉に触れたとき、私ははっとしました。
これまで私は、「過去→現在→未来」という順番でしか考えていなかったんです。
でもそれは、「過去の自分」に未来までもコントロールされているようなもの。
それって、すごくもったいない生き方だったなと、気づかされました。
私が描いた“これからの私”
そこで私は、「こうなりたい」という未来の自分を、静かに思い描いてみました。
季節の移ろいを感じながら、心地よく暮らしている私
無理せず、自分の心と体にやさしく寄り添っている私
過去の出来事を責めるのではなく、穏やかに受けとめて笑えている私
そんな未来の自分に近づくには、「今」どんな選択をする?
どんな習慣を育てていく?
そう問いかけることで、少しずつ暮らしの中の選択が変わってきました。
「また元に戻るかも」という不安は、「私が描いた未来に向かう途中」と思えるようになったのです。
過去は“戻る場所”ではなく、“通ってきた道”
もちろん、今でもふと不安になる日もあります。
でも、以前のように「また同じことになる」と思い込んでしまうことは減りました。
あの頃の私がいたから、今の私がいる。
そして、同じ道をたどらなくてもいいと、今なら信じられます。
過去は“戻る場所”ではなく、“通ってきた道”。
必要なのは、そこで拾った気づきを持って、未来に進むことだけなんですよね。
40代は、“自分の未来”を描きなおせる時間
40代は、人生の折り返しのようでいて、実は「新しいスタートライン」だと感じています。
経験があるからこそ、気づけることがある。
少し立ち止まれるからこそ、選び直せることがある。
無理せず、でも確かに未来へ向かう歩みを重ねていける、そんな時間です。
苫米地さんの思考法は、「過去を起点にしなくていい」という視点をくれました。
未来から逆算して“今”を生きることで、もっと軽やかに、そして自由に生きられるのだと。
あなたの未来は、真っ白なキャンバスです
あなたにもきっと、振り返るたびに痛みを伴う経験があるかもしれません。
でも、それは未来の足かせではありません。
むしろ、あなたがどう生きたいかを教えてくれる「サイン」かもしれません。
「過去に起こったことは、未来にも必ず起こるとは限らない」
未来は、まだ何も描かれていない真っ白なキャンバス。
どんな色を使って、どんな景色を描くのかは、いまのあなたの手の中にあります。
この言葉が、あなたの心を少しでも軽くしてくれたら嬉しいです。
私たちは、これからの未来を、自分の選択で自由に描いていけますから。