今日の私は、ここまででいい。「出し切る暮らし」がくれる余白と整い

②【生き方・考え方】

40代を迎えてから、暮らしや働き方の中で「どう頑張るか」「どこまで頑張るか」に戸惑うことが増えました。

若い頃のように全力で走り続けるのは、もう無理がある。だけど、ただ力を抜くだけの暮らしでは、どこか物足りない。
そんな中で私がたどり着いたのが、「自分なりのオールアウト(=出し切る)」という感覚でした。

無理しない。でも、やりきりたい。40代の私にちょうどいい「オールアウト」

「オールアウト」という言葉は、フィットネスの場面では「力を出し切る」という意味でよく使われますが、私にとっては、もっと日常的で静かな「出し切る」という意味に変わってきました。

完璧じゃなくていい。誰かに評価されなくてもいい。ただ、「今日の私は、ここまでやった」と納得できること。それが、今の私にとっての“ちょうどいいやりきり方”です。

若い頃の“がむしゃらな全力”から、心と体に合う「やりきり方」へ

20代・30代の頃は、全力で仕事に向かい、家事も育児も休みなくこなして、「いつも何かに追われている感覚」がありました。
その一方で、「まだまだできる」「もっと頑張らなきゃ」と、自分を駆り立てていた部分も正直ありました。

でも40代になると、心も体も以前のようには動いてくれません。がむしゃらに走り続けるほど、疲れは長引き、気力も戻らない。そんな現実を前に、「無理せずにやりきる」方向へと、自然と意識がシフトしていったのです。

オールアウトすることで、“余白”が生まれる

不思議なことに、「ここまでやった」と思える日は、その後の時間に心地よい“余白”が生まれます。
たとえば、家事や仕事のあとに、音楽もテレビもつけずに静かな部屋でハーブ茶を飲む。ただそれだけで、「今日もよく頑張ったな」と自分を労われる。

逆に、「まだやれるかも」と思ってズルズル続ける日は、何かをやり残したような中途半端さが残る。
やりきることで、何も足さなくていい満たされた感覚を得られるようになりました。

私が取り入れている「オールアウト習慣」

今の私が意識しているのは、“全部やる”よりも、“ひとつをしっかりやりきる”こと。

のオールアウト:

寝起きの5分だけ、キッチンを整える。リセットされた空間が1日を支えてくれる。

仕事のオールアウト:

「ここまでで一区切り」と決めたら、小さくガッツポーズ。完璧じゃなくていい、でも集中してやりきる。

のオールアウト:

夜全ての家事が終わった後、アロマオイルでハンドマッサージ。自分の体に「今日もありがとう」と伝える時間。

これらはほんの些細なことかもしれません。でも、“自分なりの一区切り”を持つことで、心と体が整っていくのを実感しています。

出し切ることは、頑張りすぎることじゃない

オールアウトというと、どうしても「限界まで頑張る」と受け取られがちですが、私にとってはその逆です。
ちゃんと力を注ぐからこそ、手放すことができる。そして、また明日、自分のリズムでスタートできる。

40代の今こそ、「出し切る」ということの意味を、もっとやさしく、自分らしく捉え直していいのかもしれません。

今日の私は、ここまででいい。

「ちゃんとやった」と思える日は、それだけで満たされる。
「やりきる」ことで、「休める」自分にもなれる。
そんな暮らしのサイクルが、心地よさを支えてくれています。

がむしゃらではなく、私らしいリズムで整えていく。
40代の私時間には、そんな“やさしいオールアウト”がちょうどいいのかもしれません。

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