【40代からの更年期準備シリーズ】第11回:学びが教えてくれた、更年期とその先の“黄金の時間”

更年期

30代の頃、私は漠然と「更年期がこわいな」と感じていました。けれども、何が起こるのかよく分からず、どう備えればいいのかも知らないまま。その不安に初めて向き合ったのは、2019年10月に目白で開催された講座「更年期&老年期どうすごす?」に参加したときでした。

専門家・吉岡郁郎先生との出会い

この講座では、長野県立木曽病院の産婦人科医・吉岡郁郎先生のお話をうかがいました。
吉岡先生は、出産の現場に長年携わるとともに、更年期障害の研究にも力を注いできた方です。日本女性心身医学会で最優秀論文賞を受賞されていることからも、その専門性の高さがうかがえます。

偶然にも、先生はかつて西東京市の佐々総合病院にも勤務されていて、私の家族もその産婦人科でお世話になっていたことがあり、不思議なご縁を感じました。

更年期を「学び合う」あたたかな時間

講座では、吉岡先生が用意されたレジュメをもとに、参加者同士で意見を交わす時間もありました。「身体が発している声に耳を傾けて。理性はときに嘘をつくことがある」—そんな心理学者キャサリン・カーディナルの言葉も紹介され、深く心に残りました。

ネロリ精油に助けられたという声も

参加者の方の中には「ネロリの精油にとても助けられた」と語っていた更年期を乗り越えた方もいらっしゃいました。香りの力で心が落ち着き、更年期の辛さが軽くなったという体験談が印象的でした。植物の力は、そっと寄り添ってくれる存在ですね。

多角的なケアと、病院選びの大切さ

吉岡先生が勤務されている長野県立木曽病院には、「相談外来」という窓口があります。ここでは、更年期障害に限らず、他の診療科とも連携して心身の不調の原因を探る体制が整っています。更年期だと思っていたら別の病気だった、というケースもあるのだとか。

更年期の先にある「黄金期」とは?

吉岡先生が講座で語られた「黄金期」という言葉が、今も心に深く残っています。
生理からの解放、子育てや介護からの卒業——それは、ただの「終わり」ではなく、自分自身のためのスペースが少しずつ生まれていく「始まり」。その時期を、どうしなやかに、どう輝かせるか。

先生はその象徴として、女優・夏木マリさんのお名前を挙げられました。年齢という枠にとらわれず、自分の美学を貫き、舞台でも日常でも自分らしくあり続ける彼女の姿は、まさに「黄金期」を体現する存在。

HRT(ホルモン補充療法)は“賢く選ぶ”

更年期の症状がつらいとき、HRT(ホルモン補充療法)を選ぶのも一つの方法。でも、安易に始めるのではなく、信頼できる医師とじっくり相談して。始める時期だけでなく「いつやめるか」も含めて、自分に合った選択が大切だと先生は話しておられました。

忙しい日々でも、自分の声に気づく時間を

40代・50代は、仕事や家族のことで毎日があっという間。でも、だからこそ「私の声」に気づく時間を少しでも持ちたいものです。身体と心の変化にやさしく寄り添いながら、心地よく生きる工夫をしていきましょう。

更年期を「黄金期」へつなげるヒント

◎ 更年期は、知っていればこわくない

◎ 自分の「身体の声」に耳をすませる

◎ ネロリ精油など自然の力も味方に

◎ 医師との連携で、無理のないケアを

◎ 夏木マリさんのように、自分らしく輝ける未来を

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