40代からのPFCバランス — ゆるく整える、暮らしの食習慣

③【食・オーガニック・健康食】

40代になると、体も心も変化を感じる瞬間が増えます。
「なんとなく疲れやすい」「代謝が落ちた気がする」「以前より太りやすくなった」—そんな実感を抱く方も少なくないでしょう。

そんなとき、私が暮らしに取り入れ始めたのが PFC(たんぱく質・脂質・炭水化物)バランス です。
“食べて整える”という感覚を大切にしながら、無理せず続けられる形を模索してきました。

PFCバランスとは? まずは基本を知ることから

PFC はそれぞれ、

◎ P(Protein/たんぱく質)

◎ F(Fat/脂質)

◎ C(Carbohydrate/炭水化物)

の頭文字を取ったものです。三大栄養素とも呼ばれ、体をつくり、エネルギー源となり、健康を保つ基盤になります。

厚生労働省の “エネルギー産生栄養素バランス” の基準では、18〜49 歳女性を例に、P:13–20%、F:20–30%、C:50–65% という比率が示されています。

ただし、これはあくまで「健康維持・生活習慣病予防」を念頭に置いた指針であり、個々人の体質・活動量・目的(維持/減量/体力づくりなど)によって最適なバランスは変わります。

なぜ 40代に PFC バランスを意識するのか?

40代は、筋肉量が減りやすく、基礎代謝がゆるやかに落ちていく年代。

同じように食べていても、脂肪がつきやすくなるという変化を感じる人も多いでしょう。
また、ホルモンバランスの揺らぎが生じやすい時期でもあり、精神面・体調面に影響を及ぼすことがあります。

そんな変化期に、「ただ量を制限する」「極端な糖質カットをする」という方法より、“三大栄養素をそろえて身体を支える”食習慣のほうが、無理なく、長く続けやすいと私は感じています。

私が取り入れている、ゆるやかな PFC バランス習慣
◎ 一汁三菜的 “見た目バランス” をまず意識する

目に見える形で「主食・主菜・副菜」をそろえておくことで、P/C/F が自然に整いやすくなります。定食スタイルを意識するだけでも、バランスが崩れにくくなることを実感しています。

◎ 朝にたんぱく質を意識して摂る

たんぱく質は、筋肉・内臓・肌・髪の材料になるため、不足すると不調を感じやすくなります。
朝食に卵・納豆・豆乳
ヨーグルトなどをプラスするだけで、1日の土台が安定しやすくなります。

◎ 良質な脂質を味方に

揚げ物や飽和脂肪を多く含む食材ばかりではなく、オリーブオイル・青魚・ナッツ・アボカドなど、体にやさしい脂質を少しずつ取り入れています。
脂質はホルモン形成や細胞膜構成にも関わるため、完全に削るのは逆効果になることもあるからです。

◎ 炭水化物を“敵”と思わない

体を動かすエネルギー源として、炭水化物は必要な存在。白米・全粒粉パン・芋類・雑穀などを適量取り入れ、食物繊維やビタミンも補えるような選び方を心がけています。

◎ 1日ベース、週ベースで調整する

1 食単位で完璧を目指す必要はありません。
たとえば夕食が少し炭水化物多めだったら、翌食にたんぱく質を意識するなど、日間・週間のバランスをみながら調整しています。

食事だけじゃない、PFCバランスを支える暮らしの工夫

水分と睡眠:栄養が使われ、代謝されるためには良質な水分と深い眠りが欠かせません。

軽い運動やストレッチ:筋肉を使うことで、たんぱく質が筋肉へ向かいやすくなります。

ストレスケア:過度なストレスは代謝を乱し、ホルモンバランスを崩します。

完璧じゃなくていい。暮らしに合ったペースで続けること

PFCバランスを意識することは、数字に振り回されることではなく、食事を自分の体と会話しながら調整していくこと。
私自身も、全く正確な計算を毎日するわけではありません。
“今日はたんぱく質を意識してみた”“今日は炭水化物を少し抑えた”という小さな意識の積み重ねが、心と体にゆるやかな変化をもたらしてくれると感じています。

40代からの私時間には、焦らず、無理せず、体を整える食習慣を育てていきたい。
PFCバランスは、その手助けになる暮らしの道しるべのひとつです。

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