第3回: 鍼灸治療1か月後の眼圧結果とレーザー治療—痛みと不安、そして迷い
40代で緑内障と診断された私が、鍼灸治療に出会うまで―目のケア体験記③
前回の第2回では、鍼灸治療を始めてからの体調の変化や、鍼灸がもたらした改善についてお話ししました。今回は、鍼灸治療を開始してから1か月後、眼科での新たな診断結果と、さらに進んだ治療として行ったレーザー治療についてお話ししたいと思います。
当初、目薬治療を避けることを目標に始めた鍼灸治療ですが、その途中で受けたレーザー治療は一つの転機となりました。レーザー治療後の不安や痛み、そしてその後の経過を詳細にお伝えします。
セカンドオピニオンを受けた眼科の詳細
1か月間の鍼灸治療を受けている最中に、眼圧がどれほど改善されているのか気になり、改めて東京都内の有名な眼科でセカンドオピニオンを受けることにしました。初診時に、左目の眼圧が22→16にまで下がっていたことがわかり、これは驚くべきことでした。鍼灸を始めてからの改善に自信を持ち始めていたものの、やはり医師の診断が必要だと感じたのです。
眼科で診てもらうと、医師から「このままであれば、目薬を使う必要はない」という言葉をもらいましたが、念のため、眼圧を下げるためのレーザー治療を提案されました。
眼圧の測定結果とレーザー治療の開始
眼圧が16に下がったことで、レーザー治療を受ける決意をしました。眼科で行われたレーザー治療は、眼圧を下げるための一般的な手法ですが、実際に治療を受けるのは初めての経験でした。手術自体はそれほど長くはなく、短時間で終了しましたが、その後の経過に関しては、いくつかの不安や思いがけない反応がありました。
術前の眼圧が16とサードオピニオンより6も低かったにもかかわらず、術後の眼圧が一時的に25に上昇しました。この結果には驚き、少し不安を感じました。治療後、眼科の医師も慌てていた様子が伝わり、内心では「本当にこの治療で良かったのだろうか?」という迷いが残りました。
レーザー治療後の経過
術後4日目に再受診した際、医師からヒアルロン酸目薬が処方され、痛みや腫れが引くまで、しばらく様子を見るように言われました。術後7日には、痛みや腫れが治まり、眼圧は11に下がりました。予想よりも早く回復したことにほっとした反面、「手術前からすでに眼圧は下がっていたのに、治療が本当に必要だったのだろうか?」という気持ちもありました。
手術後の腫れについては、翌日の鍼灸治療で少し腫れを取ってもらうことができ、治療に対する感謝の気持ちが深まりました。鍼灸治療とレーザー治療を同時に受けることで、体がどう反応しているのかを実感することができました。
鍼灸の効果を実感した瞬間
レーザー治療と鍼灸治療の組み合わせで、日々の体調に変化がありました。特に、鍼灸治療を続けているうちに、目の軽さや視界のクリアさが実感できるようになったのです。治療を重ねるごとに、視界が少しずつ明るくなり、目の周りの張りや疲れも和らいでいきました。
また、鍼灸治療の効果が現れ始めたのは、特にセイメイというツボに針を刺してからでした。針を刺した瞬間、目の痛みが軽くなるとともに、視界がよりはっきりと感じられました。この感覚は、鍼灸を受ける前には感じたことがなく、目の調子がよくなっていると実感できました。
その後の経過と鍼灸の可能性
術後の経過を経て、1か月後には眼圧が16に安定しました。レーザー治療を受けたものの、鍼灸治療がどれほど役立ったのかを実感した瞬間でもありました。私自身、薬を使わない方法で治療を進めることができたことに大きな満足感を感じました。
その後、眼科の検診を受けるたびに、眼圧は18前後で安定し、目薬治療を続けることなく経過観察が続いていきました。眼科医からも、「このまま目薬治療をする必要はなさそうだ」と言われ、鍼灸の可能性をさらに感じた瞬間でした。
まとめと次回予告
レーザー治療を受けることで眼圧の安定が見られましたが、最も大きな変化は鍼灸治療による目の軽さや視界の改善でした。薬に頼らずに治療を進めることができたのは、鍼灸師との信頼関係と、東洋医学の力を実感できたからです。
次回は、鍼灸師から学んだ薬膳について、緑内障予防に役立つ食材を紹介したいと思います。薬膳の食材がどのように緑内障や体調管理に役立つのか、そして実際に取り入れた食材やレシピをお伝えしますので、お楽しみに!