40代から始めた腸活!お腹の張り解消のためのグルテンフリー&発酵習慣

食について

子どもの頃から、ずっとお腹の張りに悩んできました。

夜中に腹痛で救急に行ったことが2度。小学生の頃、中学受験のために通っていた塾では、夜の授業に備えて、母が持たせてくれた夕食のお弁当を食べていました。
母が作ってくれたお弁当はいつも美味しくて、私にとって安心できる時間でもありました。
でも、どういうわけか食べ終わった後になると、お腹がボコボコ鳴り始めて、授業に集中できないほどの膨満感に襲われる日が何度もありました。

母のお弁当が嫌だったわけでは決してありません。
むしろ感謝の気持ちでいっぱいでした。
ただ、これから始まる授業への緊張や、どこかで「またお腹が痛くなるかもしれない」という不安を感じながら食べていたことで、体がうまく消化できていなかったのだと思います。

不思議なことに、学校の給食ではまったく平気でした。
けれど塾での夕食のあとだけ、決まって腹部膨満感が起こる——そんな小さな違和感を抱えながら、大人になるまでずっと「なんとなく不調」と付き合ってきました。

社会人になっても続いた、“食後のしんどさ”

就職してからも、昼食のあとにお腹が張ることが日常になっていました。
スカートのウエストが午後になると苦しくなったり、お腹にガスが溜まって集中できなくなったり—そんなことが日常茶飯事で、午後の打ち合わせや電話対応がつらく感じる日もありました。

それでも、周りの人には言いにくくて、「ただの体質だから」とあきらめていました。

30歳で出会った、ひとつの診断

30歳の頃、思い切って胃腸科を受診し、検査を受けることにしました。
そこで言われたのは、「小麦粉を控えた方がいいかもしれませんね」という言葉。
体質的にグルテンがうまく分解できていない可能性があるとのことでした。

でも正直、そのときはピンときませんでした。
朝食にはパン、昼はパスタやラーメン。おやつにクッキー。小麦は私の食生活の中心にありました。
「グルテンフリー」という言葉は知っていても、それはどこかストイックで、特別な人のための選択肢だと思っていたんです。

40代を前に、グルテンフリーの暮らしにシフト

そんな私が本格的にグルテンフリーに舵を切ったのは、30代後半にさしかかってからのことでした。
「食べた後、こんなに毎日苦しいなら、いっそ小麦をやめてみよう」—ふと、そんな気持ちが湧いてきたのです。

最初の1週間は、米粉や玄米、雑穀米、お米ベースの食生活に切り替えてみました。
すると、驚くことに、お腹の張りがほとんど起きなくなったんです。
午後のスカートの窮屈さもなく、体が軽く感じられる感覚。それはまるで、長年のもやもやが晴れたような心地でした。

「私の体は、こうして欲しかったんだ」と初めて体の声に気づいた瞬間でした。

最近では、小麦の代わりに米粉を使ったおやつ作りも楽しむようになりました。
ベーキングパウダーを使わず、シンプルな材料で焼き上げたふわふわの米粉カステラは、私のお腹にも心にもやさしいご褒美です。
「体にやさしいものでも、ちゃんと美味しい」—そう実感できたとき、グルテンフリーの暮らしは、“制限”ではなく“楽しみ”に変わりました。

発酵のやさしさに助けられて。塩こうじと甘こうじの習慣

グルテンフリー生活を支えてくれたもうひとつの存在が、発酵食品です。
とくに私がよく使うのは、塩こうじと甘こうじ

塩こうじは、鶏むね肉や魚を漬け込むだけで、驚くほど柔らかくジューシーに仕上がります。味付けもこれ一つで決まるので、料理の時短にもなって一石二鳥。
甘こうじは、温かい豆乳に少し入れるだけで、ほんのり甘くてほっとする味に。おやつ代わりや夜のリラックスドリンクとしても重宝しています。

発酵のやさしい香りや味わいには、どこか心を落ち着かせる力があります。
腸が整ってくると、気分も不思議と穏やかになっていく—それを実感できるようになりました。

今、私が続けている“腸と心を整える習慣”

◎ グルテンフリー(パン・麺類を控え、米や米粉中心の食事)

◎ 発酵食品(塩こうじ・甘こうじ)を毎日の食事に取り入れる

◎ お腹の調子をみて、「無理をしない」食べ方を選ぶ

◎ 温かい食事を心がけ、冷たいものは控えめに

◎ ストレスを感じた日は、軽めの和食と温かい飲み物でリセット

腸の調子が整ってくると、気持ちのアップダウンも穏やかになります。
それは、気合いや努力ではなく、体の内側から整った結果としてやってくるものなのだと実感しています。

腸は、私の“心の鏡”だった

長年、お腹の不調に悩まされてきたけれど、それは私にとって“体からのメッセージ”だったのかもしれません。
食べ方、感じ方、生き方を少しずつ見直す中で、体も心も、ようやく落ち着く場所を見つけてくれたように思います。

「なんとなく不調」をあたりまえにしないこと。
自分の心と体の声を、ちょっとだけ優先してあげること。

それが、私の40代を穏やかに整えてくれた、大切な習慣です。

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