癒しの風を暮らしに:ハワイ文化とロミロミの整え旅 Vol. 1「ロミロミとは何か。“手の祈り”で整える私たちの内側」

伝統医学

日々の暮らしの中で、ふと立ち止まり、深呼吸をしてみる。そんな瞬間に、心と体が静かに整う感覚を感じたことはありませんか?

この連載「癒しの風を暮らしに:ハワイ文化とロミロミの整え旅」では、ハワイの伝統文化とロミロミの智慧を、私の暮らしの実践から少しずつご紹介していきます。

第1回では、「ロミロミとは何か」をご紹介します。

ロミロミの本質とは?

ロミロミは、ハワイ語で「揉む」「手のひらから伝わる愛情」を意味します。単なるマッサージではなく、心と体、魂を癒すスピリチュアルな施術として、古代ハワイから受け継がれてきました。ロミロミでは、手のひらや腕を使って、波のようなリズムで圧をかけ、体の奥深くまでアプローチします。これにより、筋肉の緊張をほぐし、心身のバランスを整える効果が期待できます。

ロミロミと「アロハ」の精神

ロミロミは、ハワイの「アロハ」の精神と深く結びついています。アロハは、単なる挨拶ではなく、愛、思いやり、調和、謙虚さ、忍耐といった価値観を含んでいます。ロミロミを行う際には、このアロハの精神を持って、相手に接することが大切です。施術を通じて、相手の心と体に愛と癒しを届けることが、ロミロミの本質なのです。

私のロミロミとの出会い

私がロミロミと出会ったのは、東京・東新宿の小さなサロンでした。最初は施術を受ける側として訪れましたが、次第にその深い癒しに魅了され、セラピストとしての道を歩む決意をしました。ハワイ島のクム直伝の奥義を学び、10か月間、毎週土曜日に5時間の講座を受けました。学びを深める中で、ロミロミが単なる技術ではなく、心と体、魂をつなぐ大切な手段であることを実感しました。

日常に取り入れる「オハナロミロミ」

ロミロミは、特別な技術ではなく、日常生活の中で誰でも実践できる癒しの手段です。ハワイ語で「オハナ」は「家族」を意味します。オハナロミロミは、家族や親しい人々に対して、愛と癒しを手のひらで届ける行為です。例えば、帰宅した家族の肩を優しく揉んだり、寝る前に家族の背中をなでたりすることで、心地よい時間を共有できます。これらの小さな行為が、日々の暮らしに豊かな癒しをもたらします。

ロミロミを暮らしに取り入れるために

ロミロミを日常生活に取り入れるためには、まず「手のひらの温もり」を意識することから始めてみてください。忙しい日々の中でも、ほんの数分間、自分や大切な人に手を当ててみることで、心と体が静かに整う感覚を感じられるでしょう。ロミロミは、特別な技術ではなく、愛と癒しを届けるための「手の祈り」です。

ロミロミは、ハワイの伝統文化と深く結びついた癒しの手法です。心と体、魂をつなぐ手段として、日常生活に取り入れることで、豊かな癒しの時間を過ごすことができます。

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