私もふと、「これ、どう違うんだろう?」と思ったんです。
日々の料理や、ティータイム、香りのセルフケアなどに欠かせない存在になっているハーブとスパイス。
最近スーパーでローズマリーとクミンを手に取ったとき、ふとこんな疑問が湧きました。
「あれ?ハーブとスパイスって、どう違うの?」
同じように“香りのある植物”として使われるけれど、意外とその線引きは曖昧。
気になって調べてみたら、暮らしに取り入れるうえで知っておきたい、
奥深くて面白い違いがあることに気づきました。
この記事では、ハーブとスパイスの違いを、
使われる部位・歴史・文化・健康効果・現代の使い方という観点から、わかりやすくお伝えします。
そもそも、どこが違うの?
ハーブとスパイスの最も一般的な違いは、植物のどの部位を使うかという点です。
◎ ハーブ:やわらかい部分(葉・茎・花)
例:バジル、ミント、カモミール、パセリ、ローズマリー
◎ スパイス:硬い部分(種子・根・樹皮・果実・つぼみ)
例:シナモン(樹皮)、クローブ(花のつぼみ)、ターメリック(根)、クミン(種子)
ただし、同じ植物でも使う部位によって分類が変わることもあります。
例えばコリアンダーは、葉はハーブ(パクチー)、種子はスパイスです。
文化や国によっても線引きはバラバラ?
日本では「香りのある植物=ハーブやスパイス」と、ざっくりした扱い方をされがちですが、
ヨーロッパでは、「家庭菜園で育てられるのがハーブ、遠くから運ばれるのがスパイス」といった実用的な分類もあります。
つまり、明確な線引きはなく、あくまで“便宜的”な区別。
どちらも“植物の恵み”であることに変わりはありません。
歴史にみるハーブとスパイスの背景
◎ スパイスの歴史:富と交易の象徴
古代エジプトではミイラの防腐に、インドや中東では料理と医療に、
中世ヨーロッパでは肉の保存や感染症対策に使われてきました。
その希少性と価値から、スパイスは金にも匹敵する高級品として扱われ、
世界の貿易や戦争にも影響を与えたほどです。
◎ ハーブの歴史:癒しと生活の知恵
ハーブは主に薬草や香草として、家庭や修道院の庭で育てられ、
民間療法、ティー、香りの生活用品として日常的に使われてきました。
ヨーロッパでは「キッチンハーブ」として、料理と健康の橋渡しを担っていた存在です。
現代の使い方:料理、香り、セルフケアまで
【ハーブの使い方】
◎ 生のまま、香りと彩りを楽しむ
◎ サラダ、ハーブティー、アロマ、バスソルトなどに
爽やかさ・リフレッシュ感が特徴
【スパイスの使い方】
◎ 乾燥・粉末の形で強い香りや辛味を加える
◎ カレー、煮込み、焼き菓子などに深みをプラス
防腐性や保存性、薬理効果が強いものが多い
40代からは、体調や気分に合わせて
“やさしい香り”のハーブ or “スパイシーな刺激”のスパイスを選ぶ感覚も大切にしたいですね。
健康へのちから:どちらも自然のサポーター
【ハーブの健康効果】
◎ 消化促進、リラックス、免疫サポート
◎ ミント:胃腸の調子を整える
◎ ローズマリー:集中力アップや抗酸化作用
【スパイスの健康効果】
◎ 抗酸化、抗炎症、代謝促進
◎ ターメリック(クルクミン):関節の健康
◎ シナモン:血糖値コントロール
◎ チリ:脂肪燃焼、体を温める
どちらも自然由来だからこそ、体にやさしく、じんわりと効果が届くのが魅力です。
「違い」を知ると、選び方が変わる
ハーブとスパイスは、
「香り」「健康」「彩り」をもたらしてくれる暮らしの小さな味方。
違いを知ることで、
◎ 食卓にひと工夫
◎ セルフケアにひと呼吸
◎ 暮らしにちょっとした変化
そんな心地よさを感じるきっかけになります。
これからも、台所やティータイムに登場するあの香りに、
「これはハーブかな?スパイスかな?」と楽しみながら、
自分らしい私時間を深めていけたら素敵ですね。