冬が続くと、
体を温める食材ばかりに意識が向きがちになります。
けれど40代になると、
温めるだけでは、どこか重たい。
しっかり食べているのに、すっきりしない。
そんな感覚を覚えることが増えてきました。
私自身、根菜中心の食事を続ける中で、
「もう少し軽さが欲しい」と感じる日がありました。
そんなとき、
あらためて見直すようになったのが
冬の葉物野菜です。
今回は、
小松菜・ほうれん草・春菊などの葉物野菜を通して、
40代の体にとって大切な
陰陽バランスを整えるキッチンセルフケアについてお話しします。
冬の葉物野菜が持つ特徴
葉物野菜というと、
体を冷やすイメージを持つ方も多いかもしれません。
けれど冬に出回る葉物野菜は、
寒さの中で育つ分、
栄養価が高く、ミネラルも豊富。
特に小松菜やほうれん草は、
鉄分・カルシウム・マグネシウムなど、
40代の体にうれしい栄養を多く含んでいます。
根菜が「温めて巡らせる」存在だとしたら、
葉物野菜は
巡ったものを整え、バランスを取る役割。
冬の食卓に、
この軽やかさを少し足してあげることで、
体の重さがふっと和らぐのを感じています。
薬膳的に見る「陰陽バランス」と40代の体
薬膳では、
食材や体の状態を「陰」と「陽」のバランスで捉えます。
冬はどうしても、
温める=陽の要素が強くなりがち。
40代の体は、
陽に傾きすぎると
・ほてり
・重だるさ
・疲れが抜けにくい
といった不調を感じやすくなります。
そこで大切なのが、
温めながら、整えるという視点。
葉物野菜は、
強く冷やしすぎず、
体の内側を潤し、落ち着かせてくれる
“やさしい陰”の役割を果たしてくれます。
私がよく使う冬の葉物野菜
◎ 小松菜
クセが少なく、火を通しても扱いやすい万能選手。
ミネラルが豊富で、冬の疲れやすい体を静かに支えてくれます。
◎ ほうれん草
血を補い、乾燥しがちな体を潤す存在。
温かい料理に使うことで、冷えを気にせず取り入れられます。
◎ 春菊
香りが特徴的で、気の巡りを助けるとされる野菜。
気分が沈みがちなときほど、自然と手が伸びます。
どれも、
「たくさん食べる」より
少し添えるくらいが、40代の体にはちょうどいいと感じています。
体を冷やさない、葉物野菜の取り入れ方
私が意識しているのは、
必ず温かい料理に使うこと。
・スープや味噌汁に最後に加える
・鍋の仕上げにさっと入れる
・蒸し野菜にして、ごまや出汁と合わせる
火を通しすぎず、
色が変わる程度で止めると、
栄養も食感もやさしく残ります。
根菜+葉物野菜の組み合わせは、
温めながら整える、冬の理想的なバランス。
体が重たくならず、
食後もすっと楽でいられるのが嬉しいところです。
キッチンで整う、冬の私時間
葉物野菜を洗い、
さっと切り、
鍋に加える。
その短い動作の中に、
「今の体に何が必要か」を
自然と考える時間があります。
40代のキッチンセルフケアは、
頑張ることではなく、
バランスを思い出すこと。
根菜で温め、
葉物野菜で整える。
そんな小さな積み重ねが、
冬の体と心を、静かに支えてくれるように感じています。
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