【緑の処方箋】レモンバームがくれる「心の静けさ」と「胃のやさしさ」― 不安や緊張に、自然の力でそっと寄り添うハーブ ―

④<ナチュラルケア・ハーブ>

40代になって、「なんとなく心がざわつく」「理由もなく胃が重たい」そんな日が少しずつ増えてきました。
寝つきが悪かったり、気が張っていて呼吸が浅くなっていたり。周囲には気づかれないけれど、自分の中では確かに“揺らぎ”を感じている。

忙しい毎日の中で、そんな自分を放っておくと、知らないうちに疲れが蓄積し、ちょっとしたきっかけで体調を崩してしまうこともあります。

そんな“心と体の微細な変化”にそっと寄り添ってくれるのが、レモンバーム(Melissa officinalis)というハーブです。

昔から愛されてきた“癒し”のハーブ

レモンバームは、爽やかな柑橘系の香りをもつシソ科の植物。
古代ギリシャ・ローマ時代には、すでに心と体のバランスを整える薬草として、ワインに漬け込んで飲まれていたという記録も残っています。

現在でも、ヨーロッパをはじめ世界中で、次のような症状に活用されています:

● 不安・緊張・パニック

● 不眠・ストレスによる寝つきの悪さ

● 神経性の胃炎・食欲不振・胃の張り

● 動悸や興奮、神経性の偏頭痛

● 口唇ヘルペス(外用)や風邪予防

レモンバームには、神経の緊張をほぐす「シトラール」や「シトロネラール」などの精油成分、そして抗酸化作用をもつ「ロスマリン酸」が含まれており、心と体の両面に働きかけてくれます。

私の「心を整える時間」に寄り添うハーブティー

レモンバームの魅力は、そのやさしい香りと、静かに緊張をゆるめてくれる作用。
ティーカップから立ちのぼる香りを深く吸い込むと、ふっと肩の力が抜けるような感覚になります。

\ 私のお気に入りの飲み方 /

◎ 眠る前のリラックスタイムに
 レモンバーム+ジャーマンカモミールをブレンドして。
 少しぬるめのお湯でゆっくり抽出し、夜の静けさを味わいながら一杯。

◎ ストレスで胃が重たい日には
 レモンバーム単体のティーを濃いめに淹れて、食後に少しずつ飲む。
 ほんのり甘く、胃のあたりがスーッと軽くなる感覚に。

◎ パニックや動悸が気になる日には
 パッションフラワーとブレンドして。
 持ち歩き用のティーバッグにしておけば、外出先でも安心感に包まれます。

やさしいものだからこそ、品質と使い方に気をつけて

ナチュラルなハーブとはいえ、レモンバームには注意点もあります。

● 妊娠中・授乳中の方は使用を避けて

● 甲状腺の疾患がある方は医師に相談を(甲状腺ホルモンに作用する可能性あり)

乾燥ハーブの精油成分は非常に微量(約0.05%)のため、香りの薄いものや変色したものは避け、品質管理のしっかりしたオーガニック製品を選びましょう。

40代からの「整える習慣」に、静かなハーブの力を

年齢を重ねると、“無理をして頑張る”よりも、“自然な自分に戻る”ことの大切さを実感するようになります。

レモンバームは、そんな「戻るためのスイッチ」をやさしく押してくれる存在。
不調が深刻になる前に、自分を整える時間を意識的につくることで、毎日が少しずつ軽くなっていきます。

レモンバームの香りに包まれながら、「今日はよくがんばったね」と、自分にやさしい言葉をかけてあげる。
そんな静かな時間を、これからも大切にしていきたいですね。

ハーブの購入は、
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