「え、もう83%も過ぎてるって…?」
そんな衝撃的な一説を見つけたとき、私は目が覚めたような気持ちになりました。
人生100年時代といわれ、まだまだ先は長いと思っていたけれど、数字の裏にある「時間の感覚」の法則を知ると、これからをどう使っていくかの意識が、ガラリと変わるのです。
ジャネーの法則とは? 年齢とともに時間が早く感じる理由
「年を重ねると、時間がどんどん早く感じる」――そんな経験、ありませんか?
実はこれには心理学的な説明があります。ジャネーの法則と呼ばれる理論です。
この法則では、人が感じる時間の長さは、その人が生きてきた時間の“逆数”に比例するとされます。つまり、若いときに感じる1年は長いけれど、年齢を重ねるほど、同じ1年でも“人生に占める比率”が小さくなるため、短く感じるようになる。
実際、東洋経済オンラインの記事では、人生を100年と仮定した場合、40歳時点で体感時間として83%がすでに“過ぎている”とする試算が紹介されています。
この数字には賛否もあるでしょう。しかし、だからこそ、“残り”をどう生きるかを意識し直す必要があると感じます。
83%という衝撃の意味:残り時間は長くない
83%という比率は、決して後ろ向きな視点ではありません。むしろ「これからをどう使うか」が問われているのだと思うのです。
時間は有限で、しかも体感的にはどんどん短くなる。
だからこそ、「いつかやる」ではなく、「今やる」と決めることが、後悔を防ぐ鍵になります。
◎ やらなきゃいけないこと → 優先度を見直す
◎ やりたいこと → 一歩ずつ時間を割く
◎ 無駄や惰性 → 手放す勇気を持つ
これらを、少しずつでも実践していけたら、「83%」という数字は、焦りではなく覚醒のきっかけになり得るのです。
後悔しない過ごし方:私が意識して変えた3つの時間戦略
以下は、私自身が40代になってから意識して取り入れた時間の使い方です。
① 毎月「未体験」をひとつ入れる
いつもと違う道を歩く、本をタイプの違うジャンルから選ぶ、知らない場所に出かける…
新しい経験は、時間感覚を引き戻してくれます。
② “好き”に使う時間を強制的に確保する
趣味、学び、クリエイティブな時間…
「余裕ができたら」ではなく、スケジュールに組み込むことが大切です。
③ 日々の振り返りと選択の見直し
夜寝る前や週末に、1週間を振り返る時間を設けます。
「何に時間を使ったか」「本当に意味があったか」を見つめ直しながら、次の週の配分に反映させます。
40代は「後半戦の準備期」。でも、いまからでも変えられる
人生の後半は、前半とは同じではありません。
若い頃とはペースも体力も制約も変わる。でも、感度を磨き直し、選択を重ねていくことで、残り時間を豊かに使うことはできると私は信じています。
「83%が終わった」という言葉は、人を萎えさせるものではなく、
“今からでも遅くない”と背中を押してくれる呼びかけになり得るのではないでしょうか。
40代からの時間は、濃さが問われる時間。
「ただ過ぎていく毎日」から脱し、自分が誇れる一日一日を積み重ねていきたいと思うのです。

