「私らしく働き、私らしく整える」40代からの“暮らしの中の法則”⑦ ロミンガーの法則|“学び”は本の中だけじゃない。人と経験から育つ私のキャリア

②【生き方・考え方】

働き方と“学び方”を見つめ直す40代

40代になってから、「学ぶ」という言葉の意味が少しずつ変わってきました。
若い頃は、新しい知識やスキルを身につけることが「学び」だと信じて疑わなかったけれど、今はそれだけじゃ物足りなくなってきた。

本や資格も大切。でも、それ以上に、日々の経験や人との関わりから“自分の中に育っていくもの”こそが、働き続ける私にとってのリアルな学びなのだと、気づいたのです。

ロミンガーの法則とは?

ロミンガー社が提唱する「702010の法則」は、こんな比率で人は成長するとされています。

70%:日々の実務や経験からの学び

20%:周囲の人からのフィードバックや指導

10%:研修や書籍などの形式的学習

つまり、9割は“現場”から育つということ。
私はこの法則を知って、「だから今まで本や講座だけではしっくりこなかったのか」と、肩の力がすっと抜けました。

経験こそが、40代の“学び”を深めてくれる

日々の中で何気なく起きていること─
プロジェクトがうまくいかなかった時、部下の対応に迷った時、上司との価値観の違いに戸惑った時。

その一つひとつを、「失敗」として終わらせるのではなく、「経験の種」として見つめ直すようになりました。
40代の今だからこそ、自分の反応や感じ方に意味を見出せる気がします。

私らしく整える“学びの習慣”

ここからは、私が日々の中で意識している「経験から学ぶための小さな習慣」をご紹介します。

① 経験に“意味づけ”をする

何かうまくいかなかった時、「なぜ?」ではなく、「この経験から何を学べたか?」と問い直してみる。
感情に流されず、一歩引いて“振り返る時間”をつくることで、自分なりの糧になります。

② フィードバックを柔らかく受け取る

同僚や上司、時には後輩の一言も、自分を磨くヒントになることがあります。
すぐに正解を求めるのではなく、違う視点に触れることが「学びの深さ」につながると感じています。

③ 学んだことを“仕事に使ってみる”

本や講座で得た知識も、「現場でどう使えるか?」を考えるように。
実際に試してみることで、自分のものになっていく実感があります。

④ “思考の記録”を残す

手帳に一行だけでも、「今日の気づき」や「こうすればよかった」を書き留めておく。
あとで見返すことで、自分の成長を客観的に感じられる時間になります。

今日からできる、小さなアクション

◎ 「この経験から何を得たか?」を3分で言語化してみる

◎ チーム内の人の視点や提案に、一度耳を傾けてみる

◎ 学びのノートを作って、月に一度だけ見返してみる

◎ 本やセミナーの内容を、明日の自分の仕事にどう活かせるか考えてみる

私らしいキャリアは、知識だけでは育たない

ロミンガーの法則が教えてくれたのは、「実践からこそ、本当の学びが育つ」というシンプルな事実でした。
経験すること、人と関わること、自分の反応を受け止めること。
そういった“暮らしの中の働き方”そのものが、私らしいキャリアを形づくってくれるのだと、今では感じています。

完璧を求めすぎず、でも何となくやりすごすのでもなく、
「今日の私は、どんなふうに育っているかな?」と問い直す時間を、私はこれからも大切にしていきたいと思います。

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