40代からの“整える参拝記” — ご利益別にめぐる、私の神社時間⑩

②【生き方・考え方】

【最終回】海上安全・航海安全 — 揺れる日々を、無事に渡るために

40代になると、
人生が「一直線」ではないことを、身をもって感じるようになります。

順調に進んでいると思った矢先に、
予想外の出来事が起きたり、
静かな日常が、ふと揺れたり。

そんなとき、
私は「うまくいきますように」よりも、
「無事でいられますように」と願うようになりました。

海上安全・航海安全の神社は、
まさにそんな祈りを受け止めてくれる場所。

今回は、
有名な神社と、少しマニアックな神社を通して、
40代からの“整える航海安全参拝”を綴ります。

40代になって変わった、「安全」を願う気持ち

若い頃の「安全」は、
どこか当たり前の背景のようなものでした。

大きな事故が起きなければいい。
トラブルがなければいい。

でも40代になってからは、
安全とは、日常が続くことそのものだと感じます。

・今日も無事に帰れること
・大切な人が、変わらずそこにいること
・予想外の波に、飲み込まれずにいられること

航海安全の祈りは、
船だけでなく、人生そのものに向けられた祈り。

今の私には、
とても身近で、深い願いです。

有名な海上安全・航海安全の神社

金刀比羅宮(香川県)

「こんぴらさん」として親しまれる、
海の守り神の総本宮。

785段の石段を登るうちに、
自然と呼吸が深くなり、
心のざわつきが静まっていきます。

金刀比羅宮で感じるのは、
“見守られている安心感”

荒波を制する力というより、
「無事に帰っておいで」という、
静かで力強い祈り。

40代の私には、
挑戦よりも、継続を支えてくれる神社に感じられました。

住吉大社(大阪府)

日本最古級の住吉造で知られる、住吉大社。

航海安全・渡航安全の神として、
古くから人々の暮らしを支えてきました。

ここで印象的なのは、
神社が“生活の中にある”ということ。

特別な決意ではなく、
日々の行き来を、当たり前に守る。

40代からの安全祈願は、
非日常よりも、
こうした現実に寄り添う場所が心に響きます。

知る人ぞ知る、海とともに生きる神社

和多都美神社(長崎県・壱岐)

海に向かって並ぶ鳥居が印象的な、和多都美神社。

潮の満ち引きによって、
景色が大きく変わるこの神社は、
自然の力そのものを感じさせます。

ここで祈っていると、
「人は、自然の中を渡っている存在なのだ」と、
静かに気づかされます。

コントロールしようとせず、
流れを読み、身を委ねる。

40代の航海安全とは、
そんな姿勢なのかもしれません。

日和山神社(宮城県)

漁師町を見守る、日和山神社。

派手さはありませんが、
生活と直結した、祈りの重みがあります。

「今日は海に出ても大丈夫か」
そんな問いに寄り添ってきた神社。

日和山神社で感じるのは、
生きることの現実感

無事に帰る。
それ以上の願いはない。

40代の私にも、
強く胸に残る神社でした。

40代の私が、航海安全参拝で感じたこと

海上安全・航海安全の参拝は、
未来を切り開くための祈りではありません。

今いる場所から、
次の場所へ、無事にたどり着くための祈り

大きな成功よりも、
大きな波に飲み込まれないこと。

40代になると、
その価値が、自然とわかるようになります。

人生の航路を、静かに守る神社時間

人生は、いつも凪ではありません。

けれど、
荒れた海でも、
灯りがあるだけで、進み方は変わります。

航海安全の神社は、
「進め」と背中を押す場所ではなく、
「ここに戻っておいで」と教えてくれる場所。

御利益別神社シリーズの最後に、
このテーマを選んで、よかったと思っています。

40代からの参拝は、
願いを増やすためではなく、
無事に続いている今を、確かめる時間

これからも、
揺れながら、進みながら、
静かに整えていけますように。

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