このシリーズ「惑星に導かれる私時間 ― 宇宙と暮らしをつなぐ8つの旅」では、
8つの惑星をテーマに、天文学と占星術の視点から、
40代からの“心地よい暮らしの整え方”をお届けしています。
日々の暮らしの中に、ほんの少しだけ宇宙のリズムを取り入れることで、
私たちの私時間はより深く、力強く彩られるかもしれません。
その第4回は「火星(マーズ)」。
夜空に赤く輝く、情熱と行動力の象徴の星です。
火星は私たちの内側の力や闘志、本能を映し出し、
時には「頑張りすぎてしまう自分」に気づかせてくれる存在でもあります。
占星術としての火星 ― 行動力と自己主張の星
占星術で火星は、行動力・自己主張・本能・情熱を司る星。
「やりたい!」と思ったことに挑戦する力、困難に立ち向かう勇気、
そして自分の意見を主張する力を与えてくれます。
しかし一方で、頑張りすぎや無理を重ねる傾向も持ち合わせています。
特に40代は、仕事や家庭、健康など様々な責任が増える時期。
気づかないうちに心身に負担をかけてしまうことがあります。
火星のエネルギーを味方につけるには、
「行動の質」と「休息の質」の両方を意識することが大切です。
40代の私時間と火星のリズム
火星のリズムに寄り添うとは、
“必要なときには頑張り、必要なときには手を緩める”こと。
◎ 忙しい日々の中で、立ち止まって呼吸を整える時間を持つ
◎ 目の前のタスクに全力投球する前に、自分のペースを確認する
◎ 無理に完璧を求めず、まず小さな一歩から行動を起こす
このように火星の力を「自分らしいペース」で活かすことで、
疲れすぎず、でも着実に前に進むことができます。
私自身も、火星のリズムを意識することで、
「やらなければならない」ではなく、「やりたいこと」に集中できるようになりました。
行動力と休息のバランスが取れると、心も体も整い、暮らし全体が心地よく感じられるのです。
宇宙からのサイン ― 火星が教えてくれること
赤く輝く火星は、挑戦や努力の象徴でありながら、
同時に“無理をしすぎない勇気”をも示してくれます。
夜空を見上げ、赤い光を見つけたら、
まずは深呼吸して自分の内なる火を感じてみましょう。
それは、勢いに任せるのではなく、自分のリズムで情熱を灯す勇気を思い出させてくれます。
火星の声はこう語りかけています。
「全力を出すことだけが前進ではない。自分のリズムで歩むことが、最も確実な前進だ。」
40代の私時間において、行動力は大切ですが、
頑張りすぎて燃え尽きてしまうのは本末転倒。
火星が教えてくれるのは、情熱を持ちつつ、必要なときには手を緩めることの大切さです。
火星からのメッセージを暮らしに取り入れる
◎ 今日一日のペースを自分で決める
◎ 無理に頑張らず、少し休む勇気を持つ
◎ 小さな行動から挑戦を始める
こうしたシンプルな行動が、火星のエネルギーを暮らしに活かす鍵になります。
40代からの私時間は、ただ忙しく過ぎていく時間ではなく、
火星の導きによって、心地よく、力強く、前に進む時間に変わります。
夜空の赤い火星を見上げながら、
あなた自身のペースで情熱を灯してみてください。
小さな火の光が、あなたの毎日を静かに、でも確実に照らしてくれるはずです。
【関連記事】
▷ 第1回:水星(マーキュリー)― 忙しさを見直す知性の星
▷ 第2回:金星(ヴィーナス)― 「心地よさ」と再びつながる星
▷ 第3回:地球(アース) ― 「当たり前の豊かさ」に気づく時間

