40代に入り、なんとなく耳にするようになったのは、少し先輩の友人たちがこぞって話す「デリケートゾーンの乾燥が気になってきた」という声です。
正直、私自身はまだそのような変化を感じていません。それでも、「いつか私にも必要になるかもしれない」と思うようになりました。
“今のうちに知っておきたい”。そう考えて、自分のため、未来のために調べる時間を取り始めたのです。
更年期と乾燥の関係を静かに受け止める
更年期に入ると、女性ホルモン(エストロゲンなど)が少しずつ減ることで、肌や粘膜のうるおいが保ちにくくなります。特にデリケートゾーンは、皮膚よりも乾燥しやすく、不快感やかゆみ、違和感につながることも。
そこで私は、市販のクリームに頼る前に、体にやさしく安心できる植物性オイルによる保湿に注目しました。
安心できる植物オイルとケア習慣
◎ ホホバオイル
人の皮脂に近い“ワックスエステル”を含み、さらりとした使用感と高い保湿力。酸化しにくく、デリケートゾーンに安心して使えるとして、多くの医療専門家からも推奨されています。
◎ ゴマ(セサミ)オイル
セサミンという抗酸化成分、オレイン酸・リノール酸が豊富。角質層の奥までじんわり浸透し、更年期で乱れがちな皮脂バランスを整えてくれます。
◎ アルガンオイル
リノール酸たっぷりで、肌なじみがよく高保湿。軽やかな使い心地で、乾燥や敏感さにお悩みの方にぴったりです。
◎ 植物性スクワラン
皮脂膜に近い構造を持ち、角質層にスーッと馴染んでバリア機能をサポート。外的刺激に強く、ゆるやかに心地よさを守ってくれます。
◎ シーバックソーンオイル
オメガ‑7や抗酸化物質を豊富に含み、粘膜の保湿や弾力の維持に期待大。更年期の乾燥対策として、自然な安心感を与えてくれるオイルです。
自分なりのさりげないケア習慣
私が気負いなく続けているのは、入浴後やシャワー後、清潔な手でホホバオイルをほんの少量(米粒1〜2粒)をそっとなじませること。毎日ではなくても続けるほど、違和感や摩擦不快が穏やかに和らいでいくのを感じます。
いちばんの効果は、「自分をいたわる気持ちが自然に育つ」こと。静かな夜に、この小さなケアが「私を大切に思う時間」へと変わっていきます。
自然なケアが、暮らしの中の安心になる
更年期による体の変化は、強制されたものではありません。でも、気づいたときに静かに寄り添うことで、安心や前向きさは増していきます。
「まだ大丈夫」と思えている今だからこそ、植物性オイルという静かなケアを知っておくことが、40代からの私時間をより丁寧にするのだと感じています。