40代からのお金の使い方―心地よく生きるための家計見直し習慣

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「節約」でも「浪費」でもない、お金との新しい付き合い方

お金の使い方を見直すようになったのは、40代に入ってからのことでした。

若い頃は「節約しなきゃ」と思いながらも、気づけばなんとなくの衝動買いや、周囲に合わせた出費も多かったように思います。
けれど、年齢を重ねていく中で、自分の体調や暮らしのリズムが変わってきたことで、「お金との関係も、整えていきたい」と思うようになりました。

そして気づいたのは、お金の使い方も“自分を整えること”のひとつだということです。

支出を知ることは、自分を知ること

まず私が始めたのは、「毎月の支出をきちんと把握すること」。
どこにいくら使っているのか分からないままでは、整えることも見直すこともできません。

家計簿と聞くとハードルが高いと感じるかもしれませんが、形式は自由でいいと思います。
時間のある方は手書きノートやパソコンの表計算でもいいですし、私のように隙間時間で済ませたい人は、スマホの家計簿アプリでも十分。
大切なのは、「続けられる方法を選ぶこと」です。

毎月の支出を書き出していくと、次第に「自分が何に多くお金を使っているのか」が見えてきます。
それはつまり、自分の価値観が、数字になって表れているということなんです。

食費=投資。自分に合った価値のある使い方

私の場合、支出の中で目立っていたのが“食費”でした。

一見、エンゲル係数が高く見えるかもしれませんが、私にとってはそれが“健康への投資”
無添加の調味料や、オーガニックの野菜、安心できる食材を選ぶのは、日々の体調や気分が、食べるもので大きく左右されると実感するようになったからです。

その代わりに、毎月洋服を買うことはほとんどなくなりました。
スマホ代は格安SIMに切り替え、保険も“安心”より“今の生活に本当に必要か?”という視点で見直しました。

使うところにはしっかり使い、引き算すべきところは削る。
そんなメリハリのある家計が、今の私には心地よく感じられています。

支出の内訳から見えてきた「私の価値観」

家計簿を続けていくと、「何にお金を使っているか」が明らかになってきます。
それはつまり、「私が何を大切にして生きているのか」が、支出に表れているということ。

誰かにとっては不要な出費も、私にとっては大切な時間や健康を守るための必要な投資であることもあります。
逆に、「これはなんとなく」で繰り返していた支出に気づくこともあります。

節約や我慢ではなく、“私の価値観に合ったお金の使い方”をしていく。
その意識が芽生えたことで、数字に追われる家計管理ではなく、自分らしい選択の積み重ねができるようになりました。

お金は、“整える”ための道具

お金は、ただ貯めるためのものでも、増やすためのものでもありません。
私にとっては、自分の暮らしを整え、心地よく生きるためのひとつの道具です。

40代という、体調や生活リズムが大きく変化する時期にこそ、
「何にお金を使うか」は、「どう生きていきたいか」と深くつながっていると感じます。

支出を見直すことは、自分の暮らしと丁寧に向き合うこと。
そして、これからの人生を、自分らしく生きるための小さな土台づくりなのかもしれません。

この記事のまとめ

家計管理は、「我慢」ではなく「気づき」から始める

家計簿は手書き・PC・アプリなど、自分に合う方法で継続が大切

支出の内容は、自分の価値観を映す鏡

食費=健康投資。スマホ代や保険などは見直しでメリハリを

お金は、自分らしく整えた暮らしを支えるためのツール

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