40代になって、心と体に「変化」を感じるようになりました。
それは衰えでも衝撃でもなくて、静かに、自分の中で芽生えた“気づき”のようなもの。
これまで私は、誰かのために時間を使うのが当たり前でした。
家族のこと、仕事のこと、親の介護…。
いつの間にか、自分を後回しにして生きてきたことに、気づいてすらいなかったのです。
でもある日ふと、「自分の時間をちゃんと持っていない」と思ったとき、
その空白が心のざわつきにつながっていたことに気づきました。
「手放す」ことは、自分を取り戻すこと
手放すと聞くと、「捨てる」「諦める」といった少しネガティブなイメージを持つかもしれません。
でも私にとっての“手放し習慣”は、自分を大切にするための、優しい選択でした。
私は今まで「やらなきゃ」「頑張らなきゃ」を握りしめすぎていたんです。
自分のことより、他人の満足や安心を優先してしまうクセ。
それをほんの少し手放してみたら、気持ちがずいぶんと軽くなりました。
たとえば、「疲れているなら、今日は家事を“やらない”」。
「距離を置きたい人とは、無理に付き合わない」。
そんな小さな選択の積み重ねが、少しずつ“私の本音”を取り戻してくれました。
股関節ストレッチ1分で、自分に戻る
今、私が大切にしているのは、1日に数分でも「自分に戻る時間」を持つことです。
たとえば、夜寝る前に行う股関節のストレッチ。
仰向けになって、膝を外側に開き、足の裏を合わせて深呼吸。
体が硬い日もありますが、それでも「自分の体に意識を向ける」という行為が、心を整えてくれます。
伸ばした足が「今日も頑張ったね」と語りかけてくるような、そんな静かな時間。
この数分間が、私の1日を静かに閉じる“儀式”のようになっています。
今日“できたこと”を思い出す習慣
昔の私は、いつも「まだできてないこと」ばかり数えていました。
でも、今は1日の終わりに「今日、自分ができたこと」を思い出すようにしています。
◎ 洗濯物をたたんだ
◎ 夕飯をつくった
◎ 一度も怒らずに過ごせた
◎ 誰かに優しい言葉をかけられた
◎ 自分の感情を飲み込まず、言葉にできた
こんなふうに、どんなに小さなことでも、“できたこと”に目を向けるだけで、心がふっと緩むんです。
余裕がある日は、それを手帳に一言だけメモしています。
「今日も、よくやったね」って。
自分を大切にするって、こういうことかもしれない
40代になってようやく、「自分を大切にする」ことの意味が少しずつわかってきました。
それは何かを“足す”ことではなく、何かを“手放す”ことだったのかもしれません。
そして、1分のストレッチや、1日の小さな「できた」の振り返りの中に、
私らしい整え方があることに気づけました。
「もっとやらなきゃ」ではなく、
「もう十分、今日もよく頑張った」と、自分に言ってあげること。
そうやって自分にやさしくできる日が、少しずつ増えていったらいいなと思っています。
私がこのブログを始めたのも、「自分をちゃんと見つめたい」と思ったからでした。
読む誰かの心がふっとゆるんで、
「私も、少し手放してみようかな」と思ってもらえたら嬉しいです。
今日も、ちゃんと過ごせたあなたへ。
自分に優しい、おやすみなさいを。