40代からの“食べないセルフケア”第5回(最終回)― 空腹が怖くなくなった日のこと ―

③【食・オーガニック・健康食】

40代になるまで、
私はどこかで思い込んでいました。

「食べないと倒れる」
「空腹はよくないこと」

だから、
少しお腹が空くだけで不安になり、
何かを口に入れていました。

間食。
甘い飲みもの。
小さな安心。

でも、
“食べない時間”を少しずつ持つようになってから、
ある変化に気づいたのです。

空腹が、怖くなくなった。

今回は、このシリーズの最終回。
40代の体が教えてくれた
“空腹との新しい関係”について綴ります。

「食べないと倒れる」という思い込み

若い頃は、
エネルギー切れ=危険
という感覚が強くありました。

忙しさの中で、
とにかく何かを補給する。

けれど実際には、
数時間食べなくても、
体はちゃんと動いていました。

軽い空腹は、
異常ではなく、自然な波。

むしろ、
胃が休まり、
頭が澄んでいく感覚さえありました。

“すぐ満たす”ことに慣れすぎていただけ。

空腹は敵ではなく、
体からの静かな合図だったのです。

軽い空腹がくれる集中力と静けさ

不思議なことに、
軽い空腹のときのほうが
集中できる時間があります。

思考がクリアになり、
余計なざわつきが減る。

満腹の重さがないぶん、
感覚が研ぎ澄まされるような静けさ。

もちろん、
無理をする必要はありません。

強い空腹は我慢しない。
体調が悪いときは食べる。

でも、
“少し空いている状態”を
怖がらなくなっただけで、
心にも余白が生まれました。

常に満たしていなくてもいい。

それは、
食事だけでなく、
暮らし全体にも通じる感覚でした。

40代の体の底力

40代の体は、
衰えていくものだと思っていました。

でも本当は、
調整する力を持っている。

少し食べない時間があっても、
ちゃんと保とうとする。

眠れば回復し、
休めば戻る。

若い頃のような勢いはなくても、
静かな底力がある。

空腹を受け入れられたとき、
私は自分の体を
少し信頼できるようになりました。

常に補給しなくても大丈夫。
常に満たさなくても崩れない。

体は、思っているより強い。

“食べない”は我慢ではなく、信頼

このシリーズでお伝えしてきたのは、
減らすことではなく、整えること。

・軽く済ませる日
・味を休ませる日
・間食を手放す時間

どれも、
自分の体に問いかける行為でした。

空腹が怖くなくなると、
食べることも、
より大切になります。

本当に欲しいときに、
丁寧に食べる。

惰性ではなく、
選んで口にする。

それは、
40代からの静かなセルフケア。

食べない時間は、
体をいじめる時間ではなく、
体を信頼する時間。

足りないと焦らなくていい。
満たさなくても不安にならなくていい。

軽い空腹は、
整っている証かもしれません。

今日、少しだけ
“空いている時間”をつくってみる。

その静けさの中で、
自分の底力に気づけるかもしれません。

食べないことも、
やさしい選択。

40代の体は、
思っているより、しなやかです。

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