もう「時間がない」に振り回されない。40代からのやさしい時間の整え方

ライフスタイル

終わらない「やること」の波

家事・仕事・家族のお世話・自分の時間…。40代の毎日は、気づけばゴールのないマラソンのよう。「もっと時間があれば…」と呟くことに、どこか疲れを感じる日々。でも実は、時間そのものが足りないのではなく、与えられた時間に仕事が膨張してしまう”心のクセ”が背景にあるのかもしれません。

パーキンソンの法則とは?

「仕事は、与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」。
たとえば「30分で済むはずの家事に、気づけば2時間かかってしまった…」経験、ありませんか?
これは「時間がある=その分使ってしまう」心理からくる現象です。

私の経験:時間不足の原因は“伸びやすさ”

ある朝、ふと気づきました。いつの間にか朝の支度に時間がかかりすぎている、と。
そこで、タスクごとにかかった時間を記録したところ、なんと予定の1.5倍かかっていたことが明らかに。

思い切って「30分で支度を終える」と自分にタイムリミットを設けてみたところ、不思議と集中力が上がり、必要なことだけ短時間で終わるようになりました。

解決のヒント:時間に“上限”をつけるコツ

① 自分で「締め切り」を設定する
わざと短い期限を決めることで圧をつくり、だらだらした時間の広がりを防ぎます。

② 時間をブロックする(タイムブロッキング)
「7時〜7時半は洗濯と掃除」「11時〜12時はメール返信」など時間枠で区切ると、気持ちの切り替えがスムーズに。

③ ポモドーロ・テクニックの活用
25分間集中→5分間休憩を繰り返す方法で、集中力が続きやすくなります。家事や書類整理など、日常タスクにもなじみやすいスタイルです。

④ 完璧主義からの脱却
すべてを完璧に仕上げようとすると、かえって時間だけが膨張します。「十分に良い」ラインで終えられるよう、自分に合った基準を持つことが大切です。

心の整えにもつながる時間管理

時間に上限を設けることで、自然と「終わらせる力」が養われ、心にも小さな余白が生まれます。
40代は、完璧より“穏やかな自己管理”が自分への優しさでもあるのです。

40代こそ、“やらない”を選ぶ勇気

すべてを終わらせなくてもいい。
与えられた時間が伸びてしまうクセを知り、自分で時間を整える―
それが「パーキンソンの法則を味方にする暮らし」です。

今日、「この家事は15分で終えよう」と思ったその瞬間が、あなたの暮らしをやさしく変えてくれます。

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