『ハーブと花言葉で綴る、私時間の小さな物語』第1章:ティーガーデンハーブ ~ ペパーミント

④<ナチュラルケア・ハーブ>

〜飲んで整える私時間〜
心身を癒し、ほっと一息つけるハーブティーに最適なハーブたち。花言葉と効能、飲み方を紹介。

「深呼吸するような私時間を」

40代になってから、気持ちがふっと重たくなることが増えました。
それは、疲れでも、悲しみでもなく、言葉にしづらい「こわばり」のようなもの。
そんなとき、私の心にそっと風を吹き込んでくれるのが、ペパーミントの香りでした。

すーっと鼻を抜けていく爽やかな清涼感。
そのひと息が、不思議と私の内側にたまった感情をほどいてくれるのです。

ペパーミントとは?

ペパーミントは、ミント類の中でも特に清涼感が強く、古くから消化促進やリフレッシュ作用で親しまれてきたハーブ。
ハーブティーとしても飲みやすく、心身をすっきりと整えてくれる力があります。

◎ 効能:消化促進・胃の不快感の軽減頭痛や緊張の緩和集中力を高める

鼻詰まりや花粉症などの呼吸器トラブルの緩和

◎ 使用方法:ハーブティー、精油での芳香浴、冷湿布、ミント水など多彩に活用可能。

◎ 種類:ペパーミントの他にも、スペアミントやアップルミントなどがあり、香りや効能も異なります。

花言葉「清涼感」に込められた想い

ペパーミントの花言葉は、「清涼感」。
まさに、心にすっと風が吹くようなイメージそのものです。

この言葉には、“感情を抱え込みがちな自分に、呼吸を思い出させてくれる存在”という意味合いがあるようにも感じます。

日々の忙しさの中で、自分の気持ちを後回しにしてしまうこと。
つい我慢してしまうこと。
そういう瞬間に、ペパーミントは心に「スペース」を作ってくれるのです。

感情に風を通すためのハーブ

誰かと比べてしまったとき
責任ばかりを感じて疲れてしまったとき
言いたいことを飲み込んでしまったとき

ペパーミントは、そんな心の奥にしまい込んだ感情をやさしくほぐして、外に逃がす手助けをしてくれます。

「もう大丈夫。深呼吸していいよ」
そう語りかけてくれるような清涼感は、自分の“芯”に気づかせてくれる存在。

日常に取り入れるペパーミントの楽しみ方

ペパーミントティー

◎ ドライハーブをティーカップに小さじ1程度

◎ 熱湯を注ぎ、3〜5分蒸らしてから飲む

◎ 単体でも、カモミールやレモンバームとブレンドしてもよい

※夏は冷たくして、ミント水として楽しむのもおすすめです。

芳香浴・アロマ

◎ 精油をアロマディフューザーに数滴落とすだけで、空間がリフレッシュ

◎ 集中力アップや気分転換にぴったりです

クールスプレー

◎ ペパーミント精油と精製水+無水エタノールをブレンド

◎ 暑い季節のリフレッシュや、おやすみ前の気分転換に

「私はここにいていい」と思える時間のために

ペパーミントの香りは、どこか“許し”の香りでもあります。
深く吸い込んだとき、「そのままの自分でいいよ」と優しく背中を押してくれるような感覚になるのです。

心を冷やすのではなく、熱くなりすぎた思考や感情に“風を通す”こと。
それはまさに、大人になった私たちに必要な「整える」時間なのかもしれません。

自分の呼吸に気づくハーブ

人の心は、がんばりすぎるとすぐに息を止めてしまいます。
でも本当は、ゆっくりでも、ちゃんと呼吸していれば大丈夫。
ペパーミントはそのことを、香りで静かに教えてくれます。

暮らしの中にペパーミントを取り入れることは、
自分の呼吸にそっと意識を向ける、小さな“再スタート”のような時間。

あなたの心にも、風が通り抜けるようなやさしい清涼感が届きますように。

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