シリーズ「惑星に導かれる私時間 ― 宇宙と暮らしをつなぐ8つの旅」は、
8つの惑星のエネルギーをヒントに、40代からの“心地よい私時間の整え方”を綴ってきました。
本来なら、前回で旅は終わりです。
けれど、どうしても触れずにはいられない星があります。
それが、冥王星(プルート)。
惑星から外れた存在でありながら、
今なお強い象徴性を持ち続ける星。
だからこそ、この星は「番外編」として、そっと取り上げたいと思いました。
冥王星は、派手に輝く星ではありません。
けれど、私たちの人生の“いちばん深い場所”に、静かに影響を与える星です。
占星術としての冥王星 ― 破壊と再生の星
占星術における冥王星は、
「破壊」「再生」「根本的な変容」「終わりと始まり」を象徴します。
冥王星の変化は、ゆっくりで、静か。
でも一度始まると、元には戻れません。
気づいたときには、
価値観や人間関係、人生の前提そのものが変わっている。
それが冥王星のエネルギーです。
表面を整えるのではなく、
土台から組み替えるような変化。
だからこそ、少し怖く感じることもあります。
40代の私時間と冥王星の“避けられない変化”
40代になると、
「もう以前と同じではいられない」と感じる瞬間が増えてきます。
頑張り方が合わなくなる
無理がきかなくなる
大切にしたいものが変わる
それは衰えではなく、冥王星的な変容の始まり。
冥王星は、
「何を足すか」よりも
「何がもう終わったか」に目を向けさせる星です。
壊れることは、失敗ではない
冥王星が教えてくれるのは、
壊れること=失敗ではない、という視点。
むしろ、壊れないまま続けるほうが、
心や体に無理をさせてしまうこともあります。
40代は、
● 続けられないもの
● もう合わなくなった関係
● 無理に守ってきた役割
そうしたものが、自然と崩れていく時期。
冥王星は、その崩壊を責めません。
「よくここまで抱えてきたね」と、静かに見守る星です。
宇宙からのサイン ― 冥王星が伝えること
夜空の奥深くにある冥王星は、
こんなふうに語りかけているようです。
「終わったものを、無理につなぎとめなくていい。
その余白が、次のあなたを育てるから。」
もし今、
理由のない違和感や、説明できない疲れを感じているなら、
それは冥王星からのサインかもしれません。
冥王星のメッセージを暮らしに取り入れるヒント
◎ 無理に元に戻そうとしない
◎ 変わってしまった自分を責めない
◎ 終わった感覚を否定しない
◎ 答えを急がず、静かに見守る
◎ 深呼吸する時間を大切にする
冥王星は、
「行動」よりも「受け止める力」を育てる星です。
今日の私時間に冥王星を
冥王星は、
壊してから再生する星ではありません。
壊れることそのものが、すでに再生の一部。
40代の私時間は、
前に進むための時間でなくても大丈夫。
立ち止まり、変わってしまった自分を認める時間も、
立派な“整う時間”です。
静かな冥王星を思い浮かべながら、
「もう戻らなくていい自分」を、
そっと肯定する私時間を過ごしてみてください。
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