40代からの資格挑戦⑫:宅建士登録実務講習から宅建士証交付までの体験記

②<資格への挑戦>

40代を過ぎてから、未経験で宅建士の資格に挑戦した私。
2024年10月の試験を経て11月末に合格証書を頂き、ホッとしたのも束の間、そこからまた新しいステップが待っていました。

宅建士として名乗るには、単に合格するだけでなく「登録実務講習」を修了し、正式な登録申請を経て、宅建士証の交付を受ける必要があるのです。

この記事では、私が実際に体験した登録実務講習の様子から、都庁での登録申請、そして宅建士証の交付までの流れを、40代未経験者目線で丁寧に紹介します。

試験合格後に待っていた「登録実務講習」

合格証書と一緒に届いた案内には、「実務経験のない方は登録実務講習の修了が必要です」との文字。
「ここからまた学びが始まるのか…」と気を引き締めました。

私はLEC(東京リーガルマインド)の講習を選びました。
自宅学習と対面スクーリングを組み合わせたスタイルで、家事や仕事と両立しやすいのが魅力です。

スクーリングでは現役の宅建業者経営者の先生が講師を務め、現場の生の話や判断ポイントを聞くことができました。
不動産取引の現場のリアルな話は、40代になってからの学びの喜びを一層深めてくれました。

修了試験に合格すると、約10日後に修了証明書が発行されます。
証明書を手にした時、「やっと宅建士に一歩近づいた」という実感が胸に湧きました。

いよいよ「宅建士登録」の申請へ

登録実務講習が終わったら、次は宅建士として登録申請の手続きです。
私の場合は2025年7月、都庁の住宅政策本部窓口へ出向きました。

※なお、合格発表の直後から6月頃までは、申請手続きが集中し窓口が大変混み合うため、できるだけその時期を避けて訪問されることをおすすめします。

事前に用意した書類は以下の通りです。

□ 登録申請書(所定様式)

□ 誓約書(所定様式)

□ 本籍地の市区町村発行の身分証明書

□ 登記されていないことの証明書(法務局発行)

□ 住民票(マイナンバーなし)

□ 合格証書の原本とコピー

□ 顔写真(縦3cm×横2.4cm、6ヶ月以内に撮影)

□ 登録実務講習修了証

□ 登録手数料 37,000円

□ 本人確認書類(運転免許証など)

受付は平日の午後でしたが混雑はなく、担当の方も親切で丁寧に書類を確認してくださいました。
この手続きが終わって、ようやく「宅建士登録」が正式に完了。

宅建士証は都庁で即日交付!その手続きと感動

登録が済むと、約30日後「登録通知」が郵送されてきます。
私は2025年9月に再び都庁へ向かい、宅建士証の交付申請をしました。

用意したのは:

□ 宅地建物取引士証交付申請書(所定様式)

□ 顔写真(申請書に貼付したものとは別にもう1枚)

□ 登録通知(ハガキ)

□ 交付手数料 4,500円

交付はその場で行われ、約30分の待ち時間のあとに受け取ることができました。
郵送で後日届くと思っていたので、そのスムーズさには正直驚きました。

カードタイプの宅建士証には、私の名前と顔写真がしっかり印刷されていて、国家資格を取得したという実感がじんわりと胸に広がります。

40代未経験でも「宅建士」は手に入る

私は試験合格から約1年かけて、未経験から宅建士として正式登録されました。

40代だからこそ、実務経験がなくても正しい学びと手続きを踏めば資格は確実に「自分のもの」になることを実感しています。

年齢を言い訳にせず、一歩踏み出すことで新しい自分に出会える。
そんなメッセージを、同じように挑戦を考える方へ届けたいと思います。

資格挑戦は、人生の中で「私時間」と「心地よい暮らし」を見つける素敵なきっかけになるはずです。

この記事が、あなたの資格挑戦の道しるべとなりますように。

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