ウォーレン・バフェットに学ぶ、40代女性のための“しなやか経済学” Vol.3「他人の成功」に振り回されない私になる— SNS疲れ・比較癖・情報に流されない心の持ち方

学び

「自分が理解していない投資を始めたり、他人の儲け話に流されたりしても、うまくいかない」
― ウォーレン・バフェット

ある日SNSを開くと、知人が投資で資産を増やした話、別の友人が副業で「月収〇十万」を叶えた投稿が目に入りました。
それを見て、なんとなく心がザワついた自分がいました。

「私は何もしていないな…」
「このままでいいのかな?」

そうして焦るように、あれこれ調べはじめては、結局よくわからなくなって、また画面を閉じる。
そんな経験、ありませんか?

自分の理解を超えるものは、手を出さなくていい

ウォーレン・バフェットの言葉にあるように、「理解できないものには手を出さない」。これは投資の世界だけでなく、私たちの暮らしにも通じる大切な視点です。

今は情報があふれています。
投資、副業、保険、習い事、自己啓発。
「これからの時代はこれが正解!」「知らないと損する!」
そんな言葉が飛び交い、自分も何か始めなきゃ…と気持ちが急いてしまう。

でも、本当に必要でしょうか?
「得になりそう」「周りがやってるから」
そんな動機だけで始めても、途中でしんどくなってしまうこと、私は何度も経験しました。

わからないものは、やらなくていい

これは「学ばなくていい」「挑戦しなくていい」という意味ではありません。
大事なのは、「理解し、納得してから選ぶ」ということ。

人にすすめられて保険に入った。
・流行っていたから副業を始めた。
・投資の本を読まずに口座だけ作った。

…そんな風に、“なんとなく”で始めたものは、長続きしません。
むしろ心が疲れたり、お金や時間を無駄にしてしまうリスクさえあります。

だからこそ、40代の今、自分に問いかけてみてほしいのです。

「私はこれを、本当に理解している?」
「これは、今の私の暮らしに必要?」

もし答えが「よくわからない」「ちょっと違うかも」と感じるなら、それは“今じゃない”というサインかもしれません。

自分のペースで選ぶ、安心できる暮らし

40代は、人生の棚卸しをするような時期。
何を手放し、何を育てていくかを選び取る力が、少しずつ育ってきた実感があります。

無理をして誰かのペースに合わせるのではなく、「自分の理解の範囲で、心地よく続けられるもの」を選ぶこと。
それこそが、これからの人生に必要な「自分軸」ではないでしょうか。

SNSで誰かの成功を見たとき、以前の私は焦っていました。
けれど今は、「それはその人のストーリー」と思えるようになりました。
私には私のタイミングがある。
私には私の得意なこと、好きなこと、信じられるペースがある。

比べない暮らしは、心が軽くなる

人と比べることをやめると、自分の暮らしの輪郭が少しずつ見えてきます。
◎ 毎日ごはんを整えること
◎ 週に一度の読書時間
◎ ちょっとした節約習慣
◎ 数年後を見据えた家計の見直し

どれもSNS映えはしないかもしれません。
でも、自分が納得して選んだ行動は、心を満たしてくれます。
他人の成功ではなく、「今の自分に必要なこと」を見極めること。
それが、40代のしなやかな暮らし方だと思うのです。

「わからないものには手を出さない」から始めよう

バフェットの名言は、シンプルだけど本質を突いています。

◎ 他人の成功に流されない
◎ 自分が理解し、納得したことだけに手を出す
◎ 自分のペースで、安心して続けられるものを選ぶ

この3つを意識するだけで、心のざわつきが減っていきます。

情報に溺れず、比べず、焦らず。
40代からは「安心して生きる力」を静かに育てていきたいですね。
未来の自分が「これでよかった」と思えるような選択を、ひとつずつ。

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