〜食べて楽しむ、香り豊かな整えごはん〜
日々の料理に彩りとケアを。使い方、相性の良い食材、簡単レシピと花言葉を。
40代になってから、
「整える」という言葉の意味が少しずつ変わってきました。
無理に頑張ることよりも、
“今の自分をそのまま受け入れる”ことのほうが大切だと感じるようになったのです。
台所に立つ時間も、
ただ食事を作るためではなく、
香りや手触りを感じながら「心を落ち着かせる時間」になりました。
そんな私のキッチンでいつもそっと寄り添ってくれるのが、
清々しい香りの地中海ハーブ ― ローズマリー。
太陽の光を浴びて育ったその強い香りは、
“今日という日をしっかりと生きる力”を思い出させてくれます。
今回のハーブ ― ローズマリー(Rosemary)
花言葉:「記憶」「思い出」「変わらない愛」「献身」
ローズマリーがくれる“前を向く香り”
ローズマリーの香りを嗅ぐと、
どこか記憶がよみがえるような感覚があります。
学生時代の旅先で感じた潮風、
初めて作った料理の香ばしさ、
誰かと過ごした食卓のぬくもり。
香りは、“思い出のスイッチ”のように心を動かします。
ローズマリーの花言葉「記憶」「変わらない愛」は、
過去を懐かしむだけでなく、
「今」を大切に生きるための静かな励まし。
40代になり、揺らぐ日々の中でも、
香りがそっと「焦らなくていいよ」と
背中を押してくれるような気がします。
ローズマリーの効能とおすすめの食べ方
◎ 体を整える効能
・ 血行促進・冷えの改善
・ 抗酸化作用で老化予防
・ 消化を助け、胃腸の働きをサポート
・ 肩こりや疲労感の緩和
◎ 心を整える効能
・ 記憶力・集中力アップ
・ 気持ちを引き締め、前向きに整える
・ モヤモヤした思考をクリアにする
◎ おすすめの使い方
・ 鶏肉やじゃがいもと合わせて香ばしくローストに。
・ オリーブオイルに漬けて“香るオイル”として常備。
・ スープやパンに加えて、香りのアクセントに。
火を通すと香りがやわらぎ、
じんわりと体を包み込むような温かさに変わります。
“整えごはん”で、日常をやさしく温める
忙しい日ほど、手を動かして香りを感じる時間を持ちたい。
ローズマリーをひと枝添えるだけで、
いつもの料理が少し特別になるから不思議です。
私の定番は「ローズマリー香るチキンとじゃがいものオーブン焼き」。
オリーブオイルにくぐらせて焼くだけで、
キッチンいっぱいに広がる香りが、
“お疲れさま”と語りかけてくれるよう。
料理は、心を整える小さなセラピー。
湯気と香りの中に、日々のストレスがふっと溶けていく瞬間があります。
花言葉が教えてくれる“今を大切に生きること”
ローズマリーの花言葉「記憶」「変わらない愛」。
それは、懐かしい過去に縋ることではなく、
大切な想いを胸に“今を丁寧に生きる”というメッセージ。
過去の出来事も、心の傷も、
すべてが今の私を形づくっている。
その全てを受け入れながら、
今日もキッチンに立つ。
ローズマリーの香りが、
私の中の“前を向く力”をそっと呼び覚ましてくれるのです。
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