今日は、40代になってから私が特に意識するようになった“頭皮の匂い”について、お話ししたいと思います。
ふと気づいた、私の“頭皮の匂い”
40代に入ってしばらく経った頃。
朝の支度中や、仕事終わりの電車の中で、ふと「ん?」と気になる瞬間が増えてきました。
それは、自分の頭皮から感じる、なんとも言えない脂のような匂い。
若い頃には気にならなかったのに─
年齢とともに、皮脂のバランスが変わったのか、汗の質が変わったのか。
「私、こんな匂いしてたかな?」と、少しショックを受けたのを覚えています。
いろいろ試してわかった、隠すだけでは解決しない
それからというもの、匂いをなんとかしたくて、
● 頭皮用のミント系シャンプー
● 香りの強いトリートメント
● ドライシャンプー
など、いろいろ試しました。
一時的にはすっきりしますし、香りで気持ちもごまかされます。
でも、時間が経つとまたあの匂いに戻ってしまう。
「根本的な原因って、なんだろう?」と、ふと立ち止まるようになりました。
25年の信頼が教えてくれた“洗い方”の大切さ
そんなある日。
いつものヘアサロンで、カラーをした帰りのことでした。
25年以上お世話になっている担当の方が、カラー後のシャンプーを、珍しく直々にしてくれたんです。
長年の付き合いがあるので、会話を楽しみながら──
気づけば20分ほど、丁寧にマッサージするように、ゆっくりと頭皮を洗ってくれていました。
その日は遅い時間だったので、帰宅後はシャンプーせずにそのまま就寝。
「きっと翌日には、また匂いが戻っているだろう」と思っていたのですが…
翌日の夜になっても、頭皮の匂いがほとんど気にならなかったのです。
その時、私は気づきました。
“香り”でごまかすのではなく、
“どう洗うか”が一番大切なんだ、と。
やさしく、時間をかけて洗う。それだけで整う感覚
そこからは、自宅でも“洗い方”を意識するようになりました。
ただゴシゴシするのではなく、指の腹でやさしく、頭皮をマッサージするように。
爪を立てず、焦らず、じんわりと熱を伝えるように洗う。
すると、自然と泡立ちも良くなり、髪の立ち上がりや頭皮の調子も整ってきたように感じました。
無理に何かを加えるより、
丁寧に「今あるものを大切に扱うこと」で、体はちゃんと応えてくれるんだなと実感しています。
整えるケアは、やさしさから
40代になって、「香りで隠す」ケアから「整える」ケアへと、私はシフトしてきました。
頭皮の匂いは、決して恥ずかしいものではなく、
「少し疲れてるよ」「もっと優しくしてね」という体からのサインなのかもしれません。
丁寧に、やさしく、時間をかけて自分を洗うこと。
そのシンプルな習慣が、日々の心地よさにつながっている気がします。
これからも、そんな「整えるケア」を、少しずつ積み重ねていきたいと思います。