塩こうじ×ナンプラーで叶える、からだにやさしい“ダブル発酵”の味わい

食について

40代に入ってから、食べ物に対する意識が少しずつ変わってきました。
「体にやさしいものを、無理なく、おいしく取り入れたい」
そんな思いから、私は“発酵調味料”の魅力に気づくようになりました。

なかでも最近よく使うのが、塩こうじとナンプラーという二つの発酵調味料を組み合わせた、「ダブル発酵だれ」です。
どちらもそれぞれの地域で育まれてきた伝統的な調味料ですが、実は一緒に使うことで、驚くほど深い味わいと体に寄り添う優しさが生まれるのです。

塩こうじとは? ― 和のまろやかさを育む発酵調味料

塩こうじは、日本の伝統的な調味料。
米麹・塩・水を発酵させて作られており、食材をやわらかくし、旨味を引き出す働きがあります。

ポイントは含まれているプロテアーゼ(たんぱく質分解酵素)。
これが肉や魚の繊維を分解し、食材本来の旨味を引き出すと同時に、消化もしやすくしてくれます。

味わいは、やさしくて、ほんのり甘い。
まさに、体と心にスッとしみ込んでいくような“和の調味料”です。

ナンプラーとは? ― アジアの海が育む発酵の旨味

一方のナンプラーは、東南アジアで広く使われている魚醤。
魚と塩をじっくりと発酵させて作られ、強い塩気と独特の旨味・香りが特徴です。

特に、グルタミン酸をはじめとした天然の旨味成分が豊富で、少量で料理の味をグッと引き締めてくれます。
エスニック料理の香りや味の決め手として欠かせない存在です。

ダブル発酵で生まれる「旨味だれ」:塩こうじ×ナンプラーの魅力

この二つを掛け合わせることで、まろやかさ×香ばしさ、和×アジアという新しい旨味のバランスが生まれます。

例えるなら、「アジア風の旨味塩だれ」。
両方とも発酵調味料なので、胃腸へのやさしさはそのままに、香りと深みが一段とアップします。

どんな料理に合う?活用アイデアいろいろ

塩こうじとナンプラーを1:1で混ぜた「発酵だれ」は、以下のような料理におすすめです。

◎ 鶏肉のマリネやグリル焼きに
 → 半日漬け込むだけで、柔らかくジューシーに。

◎ 焼きそばや炒飯の味付けに
 → ほんのひとさじで“エスニック和風”の味が完成。

◎ 蒸し野菜のドレッシング代わりに
 → オイルと混ぜて、ヘルシーな温野菜サラダに。

◎ 豆腐のたれや冷やしうどんのつゆに
 → さっぱりと食べたい夏の献立にもぴったり。

味がしっかりしているため、少量でも満足感のある味わいになります。
塩分も高めなので、ほんの少しずつ調整しながら使うのがおすすめです。

“おいしい”だけじゃない。からだにもやさしいダブル発酵

◎ 塩こうじの酵素が、消化を助けてくれる
◎ ナンプラーの天然アミノ酸が、深いコクをプラス
◎ どちらも腸活・美肌にうれしい発酵由来の栄養がたっぷり

40代以降は、「何を食べるか」だけでなく、「どんなふうに体が受け取ってくれるか」も大切にしたいもの。
発酵の力を借りれば、おいしくて、体にやさしいそんな毎日の食卓が、自然と叶っていきます。

毎日のごはんを、もうひと味深くする選択

塩こうじ×ナンプラー。
この意外な組み合わせは、和とエスニックが調和した“現代の万能調味料”とも言えます。

◎ 時間がないときでも味が決まる
◎ 家にある食材を活かせる
◎ 食後の満足感が違う

料理がもっとラクに、もっと楽しくなるこの発酵コンビ。
ぜひ、ご自身のキッチンでも取り入れてみてくださいね。

タイトルとURLをコピーしました