予定を詰め込まない暮らし―40代が“自分のペース”を守るための習慣

ライフスタイル

若い頃、私は毎週末、休みを有意義に使うために、予定をギッシリ詰め込んでいました。友達とのランチ、買い物、掃除、趣味の時間…。どれも重要だと思い、できるだけ多くのことをこなすことに一生懸命でした。しかし、いつの間にかそれが習慣となり、週明けには心がどこか疲れている自分に気づくことが多くなりました。

40代になってから、私はその習慣を少し見直すことにしました。土日をもっと自分のペースで過ごし、心も体もリセットする時間を作ることにしたのです。予定を詰め込まない週末がもたらした、心の余裕や生活の質の向上についてお話ししたいと思います。

土日は“取り戻す時間”ではなく、“整える時間”に

若い頃の週末は、「やりたいこと」「やらなければならないこと」をすべて詰め込む時間でした。買い物をしたり、友達と出かけたり、家の掃除や整理整頓をしたり、休みだからこそ、いろんなことをこなしていました。

でも、40代になってから、その考え方が少し変わり始めました。土日を、「何かを取り戻す時間」として使うのではなく、「自分を整える時間」として過ごすようにしたのです。

例えば、週末に予定が何もない日は、心と体をリフレッシュすることを最優先に考えます。前の週の疲れが残らないよう、休む時間をしっかり取ることで、翌週をスムーズにスタートできるようになりました。

詰めない週末がくれる3つの変化

◎ 心のざわざわが静かになる
予定を詰め込まず、余裕を持った時間を過ごすことで、心が静まる瞬間が増えました。
さらに、週明けの準備不足の焦りがなくなり、月曜日を迎える前に心の準備が整います。土日の余裕が、翌週への自信をもたらしてくれるのです。

人のリズムに振り回されない
他人の予定に合わせることなく、自分のペースで過ごすことができるようになり、他人のリズムに振り回されることが少なくなりました。
それが、ストレスの少ない時間の使い方を生み出しました。

月曜の自分が軽くなる
休息の大切さに気づき、週末にしっかりとリセットすることで、月曜日を迎えるのが楽になりました。仕事が始まる前に気持ちを整えておくことで、疲れにくく、ポジティブな気持ちで1週間をスタートできます。

私の“詰めない”土日ルール

私が実践している「詰めない土日」の過ごし方は、以下のようなルールで構成されています。

カレンダーに「予定を入れない時間」を作る
土日には、あえて「何も予定を入れない時間」を作り、その時間を大切にしています。何もする必要がない時間を過ごすことに価値を見出しています。

ウィークエンドの家事を楽にするための下準備や掃除
週末の忙しさを軽減するため、金曜日や木曜日に簡単な掃除や家事の下準備をしています。食材の下ごしらえや洗濯物を早めに済ませることで、土日に余裕が生まれ、リラックスできる時間が増えました。

特に何も予定がない日、私は気分が乗ったときに散歩を楽しみます。時には一駅、二駅先まで歩くこともあります。散歩中に見つけた景色や風景が気分転換になり、心もリフレッシュできます。

天気に合わせて過ごす
天気が良ければ近所を散歩したり、公園でゆっくり過ごしたり、晴れた日に感じる自然の空気が心地よいです。雨の日には、家で本を読んだり映画を観たりして、内向的な時間を楽しんでいます。

「何をするか」よりも「どう在るか」
何かを成し遂げようとするよりも、「どう在るか」にフォーカスする時間。週末は、心地よい時間を過ごすことに価値を感じ、無理せずに過ごしています。

予定を入れないことで得られる「選べる自由」

空いているからこそ、何をしても自由という感覚が生まれます。予定を詰め込まずに過ごすことで、予定のない自由な時間が自分のものになります。やりたくなったことをすぐにできるのは、予定に縛られないからこそ。何かをやらなければいけないというプレッシャーがなく、自分が心地よいと感じることを選べる自由が生まれます。

自分をいたわる週末という整え方

週末に予定を詰め込むことが習慣だった私ですが、それを手放してからの変化はとてもポジティブでした。何もしていない時間に価値があることを再発見し、自分に優しくすることが一番大切だと気づいたのです。

もし、あなたが週末をもっとゆっくり過ごしたいと思うなら、無理に何かを予定に詰め込むのではなく、“空白の時間”を大切にしてみてください。
それが心を整え、次の日からまた軽やかに生きる力をくれるはずです。

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